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カードローン借金は百害あって一利なし

日本暮らし

私はカードローンの恐ろしさを、10代の頃身内の失敗から学んだ。

加えて私が初めて社員として働いた会社は小さな不動産ローンの会社だったのだが、そこでも私は多額の借金をして失敗した人達を目にして、お金を借りる恐ろしさを知ったのだ。

若い頃から自分の周りに十分に反面教師となるものがあったおかげで、これまで私は借金で失敗することを避けてこれたのだろう。

消費者金融から借金すると記録が残る

もう20年以上も前の話なので今では仕組みが変わっているかもしれないが、当時私が働いた消費者金融の不動産担保ローンの小さな会社には、金融業者が設置できる個人の借金記録を調べる端末があった。

会社では借金の相談を持ち掛けてきた客の履歴を調べる。そして庶務である私は度々相談者の借金記録を照会するために端末を操作した。

不動産担保ローンに相談に来るような客は既に他で借金をしている場合が多く、彼らは無担保ローンの高額な利息を払えなくなって、不動産担保ローンに相談に来るのである。

借金履歴を調べる端末には相談者の名前に加えて、誕生日を入力すればその人の借金記録が一目瞭然の状態となる

連絡先の電話番号や少なくとも住んでいる地域の個人情報も明記されていたと思う、だから同姓同名で同じ誕生日の人の情報と混同することはないのである。

借金の相談に来る人には相談票の記録をして貰うのだが、そこには希望の借り入れ金額と、考えている担保にする不動産の情報に加え、他の全ての借金状態を申告して貰う。その時、多くの人が他の借金についてかなり控えめに書くのだ。

しかしいくら嘘をついたところで闇金で借金しているわけでないなら、その端末の記録を通して全ての金融業者登録をしている業者の借金記録が見れてしまうので嘘をついても無駄なだけだ。

いつどこでいくら借りたか、利息は何パーセントか、遅延があればその記録も残っているし、例え借金を返済していたとしても、過去数年分は借金の記録が残っているのである。

目ぼしい何かがあると鴨にされる

私は勤務中にこの端末で自分の父親の借金記録を照会したことがあるのだが、それは本当に腹立たしく、悲しい記録であった。

私の父親が消費者金融を利用していることは以前より薄々気づいていたが、父親は欲しい物があると、お金がない時にはあちこちの消費者金融からつまみ食いをするように借金をしていたのである。

計画的にとか、我慢するということが出来ないタイプの人なのだ。

幸か不幸か父親は旧国有の会社で長年働いていたので、目ぼしい資産がなくとも将来的に得る退職金からお金を回収できるという理由がある。だから無担保であっても父親のような人は消費者金融にとっては非常に良い鴨なのだ。

父親は借りた金以上に、長期に渡り相当な利息を払って最後には家族の助けを借りて完済せざる負えない状況になっていた。その頃の父親は消費者金融にお金を払う為に働いているような状況になっていたのだ。

クレジットカードの使い込みから深みにはまる人が多いが、お金がないからと言って消費者金融にお金を借りると、本当に先はない。だから短期の解決策としてでも採用しないほうがいいのだ。

もし既に消費者金融に手をだしてしまっていたら、早急に家族に相談して一日も早く対策をしよう。数年ひもじいい生活を強いられるとしても借金を返すことに専念すべし!

例え肩身の狭い思いをしても、身内から借金できれば利息は雪だるま式になることはないし、一緒に返済計画を作って一日もはやく返済して身内からの信用も取り戻そう。

消費者金融 怖い不動産担保ローン

不動産担保ローンに手を出す人というのは、大体既に何かしら借金を抱えている人達である。

既に泥沼にはまっている場合が多く、親からの資産を受け継いだウツケ者が多かった。

消費者金融の無担保ローンだと金利は18%程取られる。それで借金が何百万もになっていると、18%の借金の利息は毎月の支払も相当だ。だからどんどん支払いが苦しくなってくる。

そんなところに、不動産担保ローンで利息が2~8%なんていう広告を見ると、ノコノコと不動産担保ローンの相談にやってくるのだ。

不動産担保ローンの怖い所は利率が無担保ローンよりも相当安いといっても、無担保ローン以上にまとまったお金を借りてしまうことである。

ガツンとまとまったお金を借りてしまうと、やはり利息の支払いは相当厳しくなるから最終的には不動産を手放して借金を返す人が結構いるのである。

不動産担保ローンで借金をする理由が、世間一般に公開されていない夢のような投資だという客を何人か見たが、不動産を売らないと借金を返済できない状況に陥って、最後は不動産担保ローンの会社に併設されている不動産部門で物件を売られていた。

消費者金融の不動産担保ローンの会社は、こうしてまとめてごっそり資産をはぎ取っていくのだ。

様々な不動産担保ローンの手数料を取り、金利を取り、延滞金を取り、売却手数料を含めて法律すれすれの範囲でがっつり顧客の資産を吸上げてしまう恐ろしい仕組みになっている。

こうして私は借金で痛い目を見た父親だけでなく、到底現実とは思えない夢を見て親から譲ってもらった資産を溶かすウツケ者を不動産担保ローンの職場で見て、お金を借りる怖さを十分に学習したのだ。

借りてもいいお金とは

私はお金で身を詰む人をみてきたから、基本的に借金をせずに生きてきたが、お金を借りたことがないわけではない。ふたつの目的でお金を借りたことがある。

一つは割賦で購入した2年縛りの携帯電話ローンで、もう一つは自分の住む家の住宅ローンだけだ。

しかし現在は政府の規制によって、実質無料の携帯電話が安く手に入る2年縛りのローンは消えてしまったので、今後携帯電話購入にローンを使うことはないだろう。

ということで今、私がお金を借りてもいいとおもえるローンは、住宅ローンの一択ということになる。

ボーナス払いナシ且つ、毎月の月収の3分の1で支払えるローンで家を買うのであれば、家計を圧迫することもないだろうから、お金を借りてもいいんじゃないだろうか。

車を買うのにローンを組む人もいるが、私は車は現金で買える車を持つのが一番だとおもう。毎月の支出に支障を生まないからだ。車はガソリンだけではなく、車検やメンテナンスにで急な出費が多くなりがちだから現金で買うのだ。

つまりローンという後払いではなく、コツコツお金を貯めておいてお金が準備できたら一括で買う先払いに変えるやり方にするということだ。

私には縁のないことだが、もうひとつだけお金を借りるのが妥当だと思える物、それはしっかりと事業計画を練った上での事業用借金である。

お金を借りることは慎重に

自分の手元にあるお金以外を頼る生活は身を詰み、将来を詰む。

18歳になれば法律上クレジットカードを作れるが、クレジットカードを手にすると一気に自分は沢山お金を持っているかのように思ってしまって、支払い能力を超える買い物をする人がいるようだが、これは人生を詰むスタートになるから要注意だ。

欲しい洋服、靴、バッグに加え、ヘアサロンやネイルサロンでクレジットカードを利用し、支払いできない状態になってリボ払いへと切り替えていたら、もう泥沼に片足を突っ込んでいる。

リボ払いを初めてから数か月後の内に支払い明細を見て、自分がどれくらい利息を払い、商品の元金がどれほど残っているかを学習するひとは少ないだろうが、必須だ。

ここで立ち止まってヤバイ!と思えたら、恥なんか捨てて、お金の管理ができる家族か友人に明細を見せて相談しよう。

毎月の収入からどのように返済していけるか、返済計画が作れれば簡単に耐性の立て直しはできる。自分のことを大切に思ってくれる人なら一生懸命一緒に考えてくれるだろう。

クレジットカードの上限金額まで利用し、支払いに困るという状態になってしまっても同じことだ。お金の管理ができる家族か友人に相談して金銭的な助けでなく、知恵を借りよう。

クレジットカードの支払いが遅れることや、支払わず放置することで将来思いがけず痛い目を見ることがある。

支払い管理能力を通して社会的信用を守る必要があることを忘れてはいけない。

金融取引で信用に傷がつけると、住宅ローンの審査落ちなんてことになるかもしれないのだ。

身の丈にあった暮らしが楽

とにかく毎月の収支は黒でなくてはいけない。黒にならないなら、黒になるまで外食も趣味もサブスクも一時停止で財布の紐を閉めることを覚えよう。これさえ出来れば人生楽になる。

お金を掛けなくても楽しめることは意外に沢山あるから、それを見つけて見栄なんて張らずにのんびり生きるスキルを得るのが一番なのだ。

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