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意味ある具体的なコミュニケーション |高卒女のキャリアブログ

スキル術

世の中では、コミュニケーションが大事だと誰もが知っているが、コミュニケーションの品質について語られることは案外少ない。意味あるコミュニケーションを取らないのなら、実はコミュニケーションを取らないのと同じなのではないのだろうか。

頑張りすぎる日本人

私の知る日本人の友人や、同僚には沢山の頑張り屋さんがいる。多くの人が勤勉で、与えられた課題に真摯に取り組み、長期に渡ってオフィスでの仕事も最大限努力し、上司の期待に応えるために自宅で隠れ残業し、結果を出す。

しかし、よっぽど何らかの志があるのでなければ、そんな働き方を続ければ自分をすり減らし、不満が募って、やがてその仕事を去ることになってしまうだろう。実際、私もそれに近い働き方をしたこがある。そして、本当にそのような状況になって、その職を去った友人達をも見てきた。

何故そうなってしまうかを考えると、期待値の調整をするための意味あるコミュニケーションが足りなかったのではないかと思うのだ。

すっかりメジャーではなくなった生き方であるが、努力を口に出さず、影日向なく努力を重ねる日本人の美徳は素晴らしいと思う。しかし、資本主義社会の企業でそんな働き方をしても、自分が潰れるだけなのだということを念頭に置くのは現代には必要なのではないだろうか。

所詮、自分が潰れても会社や上司が責任を取ってくれるわけではない。だからこのような社会で仕事をするなら、自分自身に対しての尊厳を持って色んなことに取り組む必要があると思うのだ。

具体的なコミュニケーション

ただ「大変だ。大変だ。」と、日々上司にコミュニケーションをしても意味がない場合が多い。不満を伝えるだけでは、問題が解決に繋がることを期待できないだろう。自分が問題提起したつもりでも、上司は、「日々の愚痴を聞いてやった。」と思い、そのコミュニケーションを片付ける可能性が高い。

自宅残業も上司にその苦労を認識されていない可能性が高い。認識していたとしても、こちらが具体的に伝えなければ、隠れ残業に何時間も要しているなどとは想像しないだろう。「やってもいても30分程度のことだろう。」と思われている可能性を考えたほうが良い。

理想の上司など存在しない

私もそうだったが、多くの人が上司に過剰に期待しすぎる傾向があると思う。いくら上司がとても優秀な人材で、コーチングだって出来る人であっても、部下の愚痴を聞き、部下が納得するような解決策を与えてくれる上司の存在可能性なんて、ほぼ0パーセントに近いのではないだろうか。

それでは何を上司に伝えればいいかだが、「具体的な問題点と期待値調整の提案」じゃないだろうか。自分の労働時間が日々の定時時間で収まらず、常習的に自宅でサービス残業している時間数を伝え、期待値調整の提案をする。

  • 具体的に取り扱っている案件の納期を何日間伸ばせば現実的か提案する
  • 具体的にその案件の達成内容のレベルをどのレベルに下げるかを提案する
  • 具体的に自分の担当している仕事量を減らすのにどの仕事をどこに手放すか提案する

本当に自分の仕事状況をどうにかしたいのならば、いくら上司が素晴らしい人材であっても、このような具体的なコミュニケーションをしないと改善するのは難しいだろう。自分がアルバイトや、パートだったならば話は別だが、正社員でキャリアを築くには必要不可欠なスキルだと思う。

上司の当たり外れはある

残念ではあるが、昭和の働き方を要求するような上司を持つ場合、意味ある具体的なコミュニケーションをとっても全く意味がないだろう。しかし、外資系の欧米系のマネージメントの場合、多くの人がこの手の具体的なコミュニケーションを投げれば真摯に受け止め、解決策を模索してくれる。

ヘビーなプロジェクトが佳境に入り、激務が続き状況の改善が見込めないことも確かにある。しかし、理解ある出来た上司を持ち、意味ある具体的なコミュニケーションを取ることができれば、そんな状況でも僅かながら締め切りを延ばすか、達成内容の落とし所の調整してくれることを期待できる。

出来る上司というのは、部下が仕事と共に没落するような状況は全く望んでいない。だから精神に異常をきたす仕事量を与えているつもりもないだろう。だから、心をすり減らしてサービス残業をしているなら、具体的な自宅での労働時間について自己申告と具体的な改善要求は必要ということになる。

異常な職場の見極め

意味ある具体的なコミュニケーションを行使するタイミングと頻度も非常に重要だ。仕事が大変で常習的に仕事量の調整を要求しているなら、意味ある具体的なコミュニケーションは霞んでしまう。大切なコミュニケーションは切実さを失い、「いつもの愚痴か。」と思われる可能性だってある。

そんな状況だったら、だましだましの調整ではどうにもならず、ガツンと大きな仕事量の調整が必要になるだろう。そもそも自分の力量に合った仕事ではないのかもしれないし、理不尽な仕事量なのかもしれない。そうなったら転職も視野にいれるのが現実的ではないだろうか。

まずは上司を信頼し、意味ある具体的なコミュニケーションを図り、改善を求める。おおよその期間を定めその間に具体的な改善がなければ自分の為に転職という道はありだ。

いくら上司が改善のために動き努力しても企業の場合、どうにもならないこともある。その場合は、上司が誰であれやっぱりどうにもならないと諦めるほかない。

いつでも自分自身に尊厳を持ち働くことさえ忘れなければ、意味ある具体的なコミュニケーションスキルを得ることができるだろう。そのスキルは自分を助け、周りをも助けることさえできるのだから、日本社会にもこのスキルを持つ人が増え、健全な職場環境が増える事を期待している。

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