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仕事が出来る会社員は楽ができない |高卒女のキャリアブログ

オフィス術

経験者しか採用しない外資系企業で長い間働いてみて思ったのだが、結局の所、働く人は入社時から退職時まで熱心に働く。そして、ジョブホッパーや、うわべだけの人達は、初めから終わりまでのらりくらりとなるべく面倒な事に関わらない感じの働き方を貫くのである。

外資系大企業によくあるケース

縁があり、私はフリーランスとなって以前仕事をしていた会社に雇われ始めた。その会社の業務システムであるERP(エンタープライズリソースプランニング)の改修をしたいからと、私に声が掛かったのだ。

改めて元の職場に戻り観察すると、以前から活躍していた仕事が出来ると言われる人達は、相変わらずいい働きをしていた。そして、以前と同様に彼らは他の人の倍は仕事を抱え、ヒィヒィ言いながら仕事をしていたのである。

他はというと、私が辞めた後に役職が上がっている人が何人もいた。しかし、彼らは役職が上がったのにもかかわらず、その仕事内容を見ると、「え、なんで出世した?」と私は思わざるを得ない。私が働いていた時からあったことだが、昇進と働きは必ずしもイコールではないのだろう。

改めて面倒な仕事について考えてみると、自営業なら自分が、中小でも担当者がそれをやらざるを得ないことが多いと思う。しかし、私が属してきた外資系大企業では、与えられる仕事がややこしく、頭を使う仕事が発生すると、「出来ない」が許容されてしまうのを何度も見てきた。

そうなると、結局、仕事が出来ると言われる人の所にその仕事は流れつくのである

私の考える仕事が出来る人

以前のブログにも書いたことだが、「仕事が出来る人=取り組める人」なのだと思う。頭を使い、ややこしい仕事をどのように対処すればいいか構想し、それを文章などにまとめることをするかどうかなのだ。

そのような仕事には絶対とか、完璧というような正解は存在しないことも多々ある。しかし、出来上がったものを見て、おおよその目的を果たしつつ綺麗にまとまっているかを、関係者が判断出来る状態になっていればそれで良しとなることが多い。

そんな風にややこしい仕事を形に出来るかどうか、その労力を捻出できるかどうかで仕事が出来る人と認定されるように思うのだ。

見えない正解を求めるか

私は大正解とは言えなくとも自分なりのやり方で、ややこしいことを形にする仕事をやってきた。システムで直ぐに対応できない時には、システムから抽出したデータを使い、条件を作り、式を作って目的のデータを算出した。

曖昧な答えを求め探り、明確な答えに繋げる努力をし、その結果に責任を持つことさえできれば、ややこしい仕事でもまとめ上げることが出来るだろう。

ややこしいことを文章にするというのは実に骨が折れる。内容を把握していないことには決して文章はまとまらない。そして、文章にできるということは、自分はそのややこしいことを理解できたということになると思うのだ。

そうなれば、自分にとってその案件はややこしい物ではなくなる。なかなか解けなかった知恵の輪の解除のコツを知ってしまえば、あっさり解除出来てしまうのと一緒で、一見難しいことも理解してしまえばそれほど難しいことではなくなるのだから、とにかく「やろう」という決意が必要なのだ。

失敗は成功への過程

世の多くの著名人達が「失敗からの学び」についてよく語っているが、本当に「失敗からの学び」は自分の成長の糧になる。失敗があるからこそ、成功へとつながる考え方に行きつくのだと思う。

ややこしいことに取り組んだら、成功に辿り着く前に、1度や2度どころではなく、20回以上失敗を経験するかもしれない。しかし、諦めずに取り組んでいれば、失敗をする度に成功に近づく感覚を得ると思うのだ。

一人で長い時間を掛けてややこしい案件に取組み続けている時、どうしてもうまくいかない時、自分より優秀な人が助けてくれることもある。それはそれで問題への取り組み方を学ぶ機会を得ているし、自分は出来なかったと思う必要はない。

自分がややこしい案件に取り組み続ける姿勢を見ている人はきちんと見てくれている。そうやって成長を期待され、ややこしいことに取り組む機会を継続して与えられる存在になる。繰り返していれば、ややこしいことの取り組み方を学習し、仕事が出来る人になっているのではないだろうか。

取り組める人員の底上げ

私自身、会社員を辞めた理由は、ただの一会社員だったのにも関わらず仕事を抱え過ぎたことが理由だった。仕事が過渡期を迎え、4か月位の間に1年分の労働をした。それで、とりあえず正常な生活をするために私は仕事を辞めた。

その時に私の抱える仕事を分け合える同僚がいたら、私はその仕事を辞めていなかったかもしれないなとも思う。

同じように大量に仕事抱え担当分野の違う、ややこしいことに取り組める共に働いた同僚達は、今も大量の仕事を抱えたままである。そういう状況を見ると、会社にはもっとややこしいことに取り組む人員が必要だと心底感じる。

そのような仕事が出来る社員たちが、気兼ねなく長期休暇を取れるように、もっと働きやすい環境を与えられるように会社には本気で「取り組める人員の底上げ」をしてもらいたい。

加えて言えば、世には多くの「成功する為には」を説いたキャリア系自己啓発本が溢れているというのに、なぜ「ややこしいことに取り組む」を実践しない人が多いのか本当に謎である。

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