この記事は2024年の6月にグリーンカード申請をした際の情報をベースにしている。私個人の回り道ありのケースだから、他の人よりも時間が掛かっているだろう。それでも、申請書の発送から1年掛からずにグリーンカードは承認された。
このブログはグリーンカード申請後の進捗記録で、私のグリーンカード取得までのタイムライン一覧である。申請する地域によっても、進捗スピードは変わるらしい。
グリーンカード申請書受付の一報
2024年6月17日 USCISに書類到着
私のグリーンカード申請書類一式はUPSで発送し、USCISには2024年6月17日に着荷したとUPSの追跡情報から確認できた。
2024年6月20日 USCIS受付の知らせ
私のアメリカの携帯電話にUSCISから申請書受取りのテキストメッセージが届いたのは、それから数日後の6月20日である。申請書1-130を初めとする4つの申請書を受け取ったと、それぞれ申請書受理番号の連絡が4つ個別に連絡がきた。
この連絡を受けたのはG-1145 申請書受理時の電子通知依頼書を申請書と共に同封したからである。
USCISのメッセージにはそれぞれの申請書に振り当てられた、アルファベット三文字のあとに数字が続くケース番号の連絡を受けた。このケース番号を下記のUSCISウェブサイトのケースステータスチェックに入力すれば簡易的な現状確認ができる。
ケースステータスチェック使い方
USCISケースステータスチェックウェブサイト
https://egov.uscis.gov
ウェブサイトにアクセスしたら、上部の空欄にケース番号を入力し、その下の空欄にはキャプチャといわれるセキュリティー機能の為の画像文字を入力し、青色のcheckCaseStatusButton(チェックケースステータス)ボタンをクリックして簡易的な状況を確認できる。
USCISにアカウントを作成する
またこのケースステータスチェック画面には、createAccount signupリンクも準備されている。
ここでUSCISのウェブサイトにアカウントを作成して、申請している全てのケースを簡単に一括モニタリング設定が可能になるのだが、この時点ではアカウントの作成をするのみである。
自分の申請書に関わる全てのケース番号を自分のUSCISアカウントに紐づけるには、この後、郵送で入手することになるOnline Access Code(オンラインアクセスコード)というものが必要なのだ。
この時点ではUSCISにアカウントを作成して各申請書のケース番号を紐づけるのは諦めた。
USCISからの郵便物
2024年6月25日 受付とケース番号連絡
まず一番初めにUSCISから郵便で受け取るのは、自分が申請した申請書それぞれの受付通知である。この連絡票には申請書を受け付けたこと、申請費用を受理したこと、申請書毎に違うケース番号連絡を封書で受取る。
これは6月20日にアメリカ携帯電話のテキストメッセージで受け取った情報とほぼ同じ内容のものだ。
2024年6月29日 Online Access Code連絡
6月29日に再度郵便でUSCISから2つの封書を受取る。アメリカ人配偶者宛のI-130申請書分のアカウント連絡と、外国人申請者宛のI-485申請書分のアカウント連絡書である。
この書類にはOnline Access Code(オンラインアクセス番号)と、USCISの自分に割り当てられたAナンバーと言われる、IDが記載されている。
早速USCISのウェブサイトに設定したアカウントでログインし、グリーンカード申請書となるI-485のケース番号と、オンラインアクセスコードを入力し進めると、現在申請している4つの申請書の進捗が全て確認できる状態となっていた。
USCISにサインインして進捗確認
この設定が完了すると、今後のUSCIS申請書の確認は、USCISのウェブサイトのSign Inして簡単に確認が出来るようになる。
USCIS申請書進捗確認ログインページ
https://myaccount.uscis.gov/sign-in
スマホでもPCでも同じ内容が確認できるが、PCの方が確認しやすい画面だ。各申請書にはタブが付いた情報ページが見やすくなっている。
スマホの場合、このPCで見るタブが、プルダウン方式で選択するようになっていて、情報が分かりづらいため、慣れるまで表紙となる情報しか無いように見えてしまうだろう。
この確認ページを使うと、USCISで発行されて郵送される書類も家に配送される前に確認できるようになるのだ。
登録した各申請書のケース番号は別項目として自分のアカウントに登録される。それぞれのケースで進捗があれば、メールで動きがあったと連絡が入る仕組みになっていて、自宅に郵送される書類などもそれで確認できるのだ。
バイオメトリクスの案内
USCISの私のアカウントページで進捗を確認すると、グリーンカードI-485の申請書進捗で、「6月28日にバイオメトリックスの通知をしました」という書類が作成されたのを確認でき、そのPDFデータも確認できるようになっていた。
2024年7月6日 バイオメトリクス予約連絡
ウェブ上でバイオメトリクス予約についての情報を確認した約1週間後に、バイオメトリクス予約の書類が郵送で家に届いた。グリーンカード申請してから約3週間後である。
バイオメトリクス予約は7月19日の午後3時と書かれ、訪問するアプリケーションサポートセンター(ASC)の住所が書かれていた。
この予約連絡の他に、もう一枚用紙があり、それには自分の情報を書き込む用紙のアプリケーションインフォメーションワークシート(AIW)が同封されている。これは事前に記入し、アプリケーションサポートセンターに持参する。
この予約の日時は私の予定を全く考慮せずにUSCISが割り当てた日時である。この書類が手元に届いてから約2週間後が予約日となっていた。
バイオメトリクス(生体認証)とは
バイオメトリクスとはグリーンカード申請者は全員必須で受ける生体認証含む本人確認である。
申請書を提出してから1~2カ月の内にバイオメトリクスが行われ、生体情報記載した用紙の提出と、顔写真の撮影、指紋の採取、署名の提出をするだけのプロセスになるが、指示された日時に事務所に出向き、短時間に終了する流れ作業工程である。
バイオメトリクスの予約は、こちらの都合等は何も考量されていないから、どうしても外せない用事がある場合は、自分でバイオメトリクス予約の日時変更を手続きする。
バイオメトリクスの予約を変更した場合、新たなバイオメトリクス予約票を得るが、その場合、一番初めに受けたバイオメトリクス予約票と最新のバイオメトリクス票と、予約変更した分を含め全てのバイオメトリクス票を持参してバイオメトリクスに行かなければならないと記載されていた。
2024年7月19日 バイオメトリクス実施
バイオメトリクス予約通りに、指定されたアプリケーションサポートセンターへ訪問し、入り口でバイオメトリクス予約票と、生体情報記載した用紙と、パスポートを見せてから受付に進む。
バイオメトリクスに持参する持ち物
- バイオメトリクス予約票
- 自分の情報記載した用紙(アプリケーションインフォメーションワークシートAIW)
- パスポート
この3点を会場に入った後、受付で提出すると、番号札を渡され、バイオメトリクス記録エリアで待機する。
自分の番号が呼ばれたらブースに入り、3点の持ち物を係員に渡して、顔写真の撮影から始まり、指紋の採取、署名の提出を行い、バイオメトリクスは完了である。
持参したバイオメトリクス予約票と、アプリケーションインフォメーションワークシート(AIW)用紙は返却され、持ち帰ることになる。アプリケーションサポートセンターへ訪問してか完了まで、30分程度であった。
写真撮影と署名の提出
写真は笑顔もOKだが、歯は見せないようにと係員から指導を受けて写真を撮影し、指紋採取をし、最後に署名をデジタルパッドに記載した。
バイオメトリクスで撮影する写真と提出する署名は将来手にするグリーンカードと、申請していれば労働許可証に使用される。後日分かったことだが、同時に申請しているI-131 渡航書類にも使用されていた。
今後、アメリカで暮らすのに身分証としても活用するようになるので、出来るだけ写真写りも良い方がいい。バイオメトリクス予約には出来るだけ身だしなみを整えて行くのが良いだろう。
バイオメトリクス会場
バイオメトリクス会場(アプリケーションサポートセンター)はUSCIS地域フィールドオフィスとは異なり、グリーンカード申請についての相談事は一切出来ない場所である。
私がバイオメトリクス会場に行った日に、実は日本で父親が入院して一大事な状況になっていたから、私はこの会場で受付担当者に一時帰国について相談できるか聞いたが、そのような職員は居ない場所なので、緊急の場合もUSCISのコールセンターに電話をするようにと指示を受けた。
私が行った会場はさびれた感じの平面個別入口ドアを持つショッピングモールの1区画を使った会場だった。建物に入るのにセキュリティーチェックもない、本当に作業場というような場所だった。
バイオメトリクスが一つの区切り
私がバイオメトリクスを終え、2024年7月19日(金)の午後3時半に会場を去り、夕方5時過ぎに家に帰ると間もなく、I-485アジャストメントオブステータスと、I-765労働許可申請に進捗がありましたと、Eメール受信を確認した。
USCISのウェブサイト、マイアカウントにログインし内容を確認すると、バイオメトリクスが終了し、次のステップに進みましたとアップデートされていた。
続けてその数時間後には「I-765労働許可証申請は承認処理がされました」という進捗連絡が入ったのである。USCISのウェブサイト上には、労働許可承認についてのPDFが既にアップロードされていた。
恐らくだが、私達のケースで追加書類の要請もない状況且つ、夫妻の共有資産の証明書を初めから提出できていたら、夫のI-130申請書も、私のI-485申請書もこの時点で承認されていたかもしれない。
同時期に米国内で申請しているアメリカ人配偶者と言う人達には、インタビューを省略し3ヶ月でグリーンカードが承認されている人達がいる。
2024年7月26日 I-765労働許可承認書類
グリーンカード申請から約1か月後にはI-765労働許可申請に対する承認書類が郵送で自宅に届き、実際の労働許可証カードは追って配送されることについて記された書類が届いたのである。
この文書は労働許可証としては機能しないので、仕事を始めるには実際の顔写真などが入った労働許可証カードが必要となる。
2024年8月2日 I-765労働許可証
USCISから受け取るいつもの定形簡易封筒ではなく、追跡可能な保証付きのUSPS封筒で待ちに待った労働許可証が届いた。このカードには住所の書き込みはないが、顔写真と生年月日が記載されているから今後のアメリカ生活で身分証としても活躍する1枚である。
このカードがあれば働くことが出来ると思っていたが、ここでひとつ問題が発生した。働くためにはソーシャルセキュリティ番号が必要なのだ。
ソーシャルセキュリティー番号取得
アメリカで働くには、労働許可証だけでなく、ソーシャルセキュリー番号が必要となる。この番号を取得するのに、I-485アジャストメントステータス申請書とI-765労働許可申請書を通して依頼することができるのだが、なぜかこの書類を郵送で受け取ることが出来なかったのだ。
本来であれば、7月29日の郵便でSOCIAL CECURITY ADMINISTRATIONからの封筒を受け取るはずだったが、何の手違いなのかこの封筒が家のポストには届かなかったのである。
この時期に私は日本に緊急渡航をしていたこともあり、私は到着郵便のメールお知らせだけ見て自宅にこの手紙が届いているものだと思っていたのだ。
結局別途、SOCIAL CECURITY ADMINISTRATIONコールセンターに電話で相談をすると、予約を取って最寄りのSOCIAL CECURITY ADMINISTRATIONオフィスに出向いて再取得しないといけないという。
面倒な事に最短の予約でも3週間近く待つらしく、事務所での手続きから1週間後に改めてソーシャルセキュリティー番号を郵送で受け取ることとなった。
緊急申請 I-131渡航文書リクエスト
私は数日の内に日本へ緊急帰国が必要になり、通常申請しているI-131渡航文書とは別に、緊急の渡航文書申請をした。2024年7月19日にUSCISコールセンターに電話をし、2024年7月23日に渡航文書の即日発行をしてもらって直ぐに日本へ数週間帰国している。
この日本への緊急渡航は全く予定していないかった。こういう予期せぬ出来事だってあり得るのだ。こんな時、どうすれば良いのかと悩む人がいるかもしれないと思うと、私の経験をブログに書いておくのも無駄ではない気がする。
I-485追加資料リクエスト
8月19日に、I-485アジャストメントステータスの追加書類送付の連絡を受けた。この追加書類の要請期限は11月の半ばなので、急いで提出する必要もないため、期限内に書類を提出することにした。
この追加書類リクエスト受取り以降、一旦進捗は一時停止状態になるため、私達のケースは時間を掛けたものになる。私達は申請書提出時点で、追加書類のリクエストが来ることは予想していた。私達は直近の納税書類に不備があり、提出出来ていなかったのである。
2024年11月8日 USCIS追加書類受付
7月の末に日本へ緊急渡航してアメリカに帰国後、それほど時を置かず再度、私は日本での緊急事態発生によって日本に帰国している。グリーンカードを申請中に複数の渡航文書を利用し、2度も帰国する人は殆どいないだろう。
追加書類を早急にUSCISに返送していれば、もっと早くグリーンカード承認まで漕ぎつけていただろう。
特急処理要請 I-131渡航文書リクエスト
身内の緊急事態で日本へ緊急帰国しアメリカに戻ったのだが、状況は全く良くなっていなかった。そのため、2024年9月頭に私は初めから申請しているI-131渡航文書の特急処理を依頼した。
2024年9月13日に渡航文書が発行される
I-131渡航文書の特急依頼をしてから、約2週間後この渡航文書について承認された。この1週間後には渡航文書を郵送で受取っている。今渡航文書を申請しても待期期間が長すぎて、殆どの人は渡航文書を受け取る前にグリーンカードを受け取るという話だが、事情があれば状況は変わるという事なのだろう。
USCISインタビュー(面接)
どういう理由なのかは分からなかったが、多くの人がインタビューを省略し、グリーンカードが承認されているというなかで、私たち夫妻はインタビューに招集された。
2025年4月21日インタビュー予定通知
追加書類を提出してから約5か月後、私達はUSCISオフィスでの面接に招集された。2025年4月15日に決定され、その1週間後に郵送で通知書を受け取った。
2025年5月19日インタビュー(面接)
アメリカ人夫と二人でインタビューを受け、共有資産を証明できるような書類を提出して欲しいと要請を受け、帰宅後に必要書類をUSCISのオンラインアカウントにアップロードする。
2025年5月20日 I-130申請書承認
面接を受けた翌日には、夫の申請したI-130申請書が承認され、その1週間後郵送でも承認通知書を受け取っている。
I-485 Adjustment of Status
私のグリーンカードを取得する為のI-485申請書は夫のI-130申請書が承認されてから約2週間ほど動きがなかった。I-130申請書と、I-485申請書は同時に承認されるものだと思っていたので、なぜ時間が掛かるのかと思ったが、2週間程度は標準の範囲なのかもしれない。
2025年6月3日 I-485申請書承認
夫のI-130申請書が承認されてから2週間たったある日に、私のメールボックスにUSCISから私のケースに動きがあったと通知が入っていた。USCISのアカウントにログインして確かめると私のI-485申請に承認されましたと記載があった。
2025年6月9日 グリーンカード発行
私のI-485申請書が承認されてから約1週間後、再度USCISから私のケースに動きがあったとメールを受け取った。これ以上なにかあったかと、USCISの赤生とにログインして確かめると、そこにはカードを発行しましたと記載があった。
恐らく1週間前後でグリーンカードが郵送で届くのだろう。
引き続き、アメリカ国内でアメリカ人配偶者のグリーンカード申請シリーズは続く。