アメリカの我が家には立派なオーブンが上下に並んで2個もある。どちらのオーブンにも3段のラックがあり、十分な天板さえあればクッキーを一度に60枚以上も焼くことが出来る。
折角そんな素敵なオーブンがあるんだからと、私好みのねっとりクランベリー入りオートミールクッキーレシピを探してさっそく焼いてみた。
アメリカ定番お手軽クッキー
アメリカで手軽にクッキーを焼くなら、スーパーでクッキーミックスを買って簡単にクッキーを焼くこともできる。スーパーのお菓子作り売り場に行けば、豊富な種類の手軽なお菓子作りパッケージ商品が沢山あるから、クッキーに限らずブラウニーやケーキも手軽に作れる。
クッキーミックスを使えば、バターと卵とサラダ油を準備して、混ぜて焼くだけで本当に手軽に美味しいクッキーが作れるのである。ささっと手造りクッキーをつくるならコレで十分だ。
人気のChewyねっとりクッキー
日本ではレシピも売り物もなかなか見ないが、アメリカではねっとりクッキーは定番デザートだ。
特に家で作るクッキーは日本でよくある食感がサクッとしたものより、しっとりねっとりクッキーの方が定番で、このねっとりクッキーはどこの家族にも人気なようである。
ちなみに、このようなねっとりというのはアメリカではChewy(チューウィー)と表現されている。チュウというのは噛むということであり、チューウィーは噛み応えがあるというのが定義らしい。
アメリカのレシピに従って、私もねっとりのクッキーを大量生産量したのだが、卓上ミキサーを持っていないから、腕が疲れて辟易した。ねっとりクッキーの材料を混ぜるのは生地がもったりしているので腕力がいるのだ。できればそのうち卓上ミキサーを入手したい。
クランベリーオートミールクッキーレシピ
今回参考にしたのはFood.comに掲載されていたこちらのレシピ。
チューウィークランベリーオートミールクッキー
FOOD.COM CHEWY CRANBERRY OATMEAL COOKIES
このレシピ通りにクッキーを焼くと50枚近くのクッキー作れるのだが、日本で作るならその半分の25枚でも十分だと思うので、今回はあえて材料を半分にしてレシピを案内する。
クランベリーオートミールクッキー材料
- 中力粉 95グラム(3/4カップ)
- ベーキングソーダ(重曹) 小さじ 1/2
- 塩 小さじ 1/4
- 粉末シナモン 小さじ 1/4
- オートミール 1カップ+1/4カップ
- 無塩バター 115g 温室で柔らかくしたもの
- ブラウンシュガー(明るめの) 1/2カップ
- グラニュー糖 1/4カップ
- 卵 大き目1つ 軽く混ぜておく
- ハチミツ 大さじ 1/2
- バニラエッセンス 小さじ 1
- ドライフルーツクランベリー 1カップ+1/4カップ(85g)
- 荒く砕いたピーカンナッツ若しくはクルミ 1/2カップ(70g)
バターはかなり軟らかめに準備しておくと混ぜる工程が相当楽になると後日改めてこのクッキーを作った時に判明した。溶け出す直前位の硬さが最適だと思う。
クランベリーオートミールクッキー作り方
- オーブンを175度に温める。
- 天板にクッキングシートを敷く。
- 中力粉、ベーキングソーダ、塩、粉末シナモンをボールでよく混ぜる。
- ③のボールにオートミールを混ぜボールは横においておく。
- 別のボールに室温で柔らかくしたバターとグラニュー糖とブラウンシュガーを入れ混ぜる。ふっくら軽くなるまで混ぜる。(機械がないとなかなかふっくら軽くするのは難しいので私は良く混ざったと思ったところでOKとした)
- ⑤のボールに卵を入れボールの底までさっくりと混ぜ、ハチミツとバニラエッセンスを加えよく混ぜる。
- ⑥のボールに4のボールをしっかりとよく混ぜる。最後にクランベリーとナッツを全体に混ぜて生地の完成。
- 生地を大さじにこんもりとって、天板に5センチほど間隔をとって置き、こんもりと天板に置かれた生地を軽く少しだけ上からフォークかスプーンで押してほんの少し平たくしておく。焼き始めれば自然と生地は平たくなるのであまり心配しなくてもOK。
- 175度に温めたオーブンで9分から11分焼く。生地の真ん中の水っぽさがなくなればOK。我が家のオーブンは10分がベストな焼き時間だった。(10分の焼き時間だと真ん中の水っぽさが完全には消えているか不安に思い、クッキーの焼き色も甘いように思ったが、オーブンから出して粗熱をとって冷ましている間に、焼き色は次第に濃くなった。)
- オーブンから天板を取り出し、天板に5分乗せたまま待つ。
- クッキーを天板から取り、ラックに移動させて完全に冷まして出来上がり。
ねっとりクッキーを作るコツ 混ぜ編
バターを溶け出す直前位まで柔らかくさせておけば、5番の砂糖とバターを混ぜる時にフォークで混ぜるだけでふっくらさせることが出来た。ここでふっくらさせておくと、最終工程に向かって材料を手動フォークで混ぜ合わせるのが各段に楽になる。
ふっくら砂糖バターミックスが出来ても、最終段階への材料を足していくと、最後はとてもねっちりして腕力が必要になる。
最終的には砂糖バターミックスのボールに全材料を入れることになるので、初めの粉類ボウルを小さめにして、砂糖バターミックスボールを大きい物にするほうが効率的。
ねっとりクッキーを作るコツ 焼き編
焼き時間だが、レシピに従って175度のオーブンで、9~11分焼くというのが重要だと思う。ちょっと生焼けかもしれないと思い私は一発目を15分以上焼いてしまったが、それらはほぼ、サクサククッキーになってしまった。
10分焼いてオーブンから出したクッキーは底部分は焼き色がうっすらついているが、厚みがあるままでなんとなく白っぽく中が焼けているようには見えないのだ。しかし、10分もすればなんとなく厚みが消え、焼き色もつくから驚く。
オーブンから出した直後のクッキーは柔らかいので、天板に乗せたまま5分位待つ。数分待てばそっと持ち上げられる状態になるので、クッキーを粗熱取りラックへ乗せる時には焦らずのんびり。
我が家のオーブンでは焼きを10分で仕上げたクッキーがネットリ感が強く、ベストだった。10分でオーブンから出したクッキーの生焼けについて心配したが、粗熱を取ったクッキーは完璧な仕上がりになったのである。



クランベリー入オートミールクッキー感想
思った以上によい仕上がりのねっとりクッキーで、スターバックスのクッキーにも余裕で勝ったと思える味と食感である。
何人かの友人にもプレゼントしたが、夫と私で残った30枚位あるクッキーを1週間で完食するほど良い出来上がりだったのだ。私は甘党でない私がこの量を完食するのは珍しいのだ。
こんなに美味しいのになぜ日本のお店や家庭でのお菓子作りにこの手のねっとりクッキーがあまり登場しないのかはこれまた謎である。材料の問題なのだろうか?
ただ余り知られていないだけなのか、日本では実はそれほど人気がないのか不明だが、「ちょっといつもと違うクッキーを焼きたい!」とか、「アメリカで食べたあのねっとりしたクッキーがが食べたい!」と思ったら是非このレシピを参考にクッキーを作ってみるといい。
間違いなく甘いクッキーだが、甘いものをそれ程食べない私でも、このクッキーなら結構食べれる。しかも、このクッキーならば私の朝ごはんとして代用も可能で一石二鳥なのである。