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西オーストラリアのカーキャンプの旅

異文化暮らし

数年前から夫とオーストラリアへカーキャンピングに行こうと話しをしていたが、この2月ついにその日がやってきた。

西オーストラリアのパースを拠点にして、トルゥピーと言われるランドクルーザーのロングカーゴタイプの車の屋根にテントを装着した仕様の車で旅に出た。砂に埋まった時にタイヤに使うリカバリーボードと本気のシャベルも装備してアウトバックにも備えて出発。

私達は殆ど計画を立てずに気ままにパースを出発したのだが、時期は3月でオーストラリアは真夏である。パースでは日中に外を少し歩くだけで汗が流れくるほど暑い。

街歩きを少ししただけで汗だくになる暑さから、私たちの旅は自然と南下するルートを進むこととなった。実はオーストラリアに来る前は北西エリアをドライブするのを楽しみに思っていたのだが、あまりの暑さに負け、とりあえず真逆の方角に進むことにしたのだ。

オーストラリアは南半球に位置している。北半球で暮らす私達にはなんとも不思議だが、オーストラリアでは北に行けば暑く、南に行くと涼しいのだ。

オーストラリアの2月は真夏で、冬と言えば7月とかである。オーストラリアに到着してから暫くの間、私はその暑さから現地の人が「7月になったら・・・」と話していると、「あれ?今、7月じゃなかったっけ?」と思ってしまい混乱した。

パースから北上し、北西に広がる海岸へは旅の後半に行こうかと思っていたが、会う人会う人皆に「今の時期、北は本当に暑いから南を旅する時期だ」と言われ、旅の半ばには自分でもパースの猛暑具合を考慮して北上ルートは次の機会にしようと諦めたのである。

私達の旅は行き当たりばったりで計画なく進み、その日の宿泊場所はその日に決めることも多く、旅を始めて早々に「今日はどこに泊まればいいだろう?」と困った状況にも遭遇した。

大自然がそこらじゅうに広がるオーストラリアだが、気軽にどこでもキャンピングカーを停めて寝泊りするのは基本NGなのである。パークレンジャーと言われる管理者が朝パトロールで違反宿泊者を見つけると罰金チケットを貰うことになるらしい。

車での寝泊りの基本は有料のキャラバンバークを利用することになる。

キャンピングカーでの宿泊場所 キャラバンパーク

キャラバンパークの事務所は朝9時頃から午後5時くらいまでしか空いていない。電話で空きを確認するか、ウェブサイトの予約システムのあるキャラバンパークならネットで予約も可能だ。

キャラバンパークの予約では、どのようなタイプのキャンピングカーなのかと、全長を聞かれる。予約をする場合は事前に車種、キャンピングカーの規格を調べておこう。牽引するキャンピングカータイプなら、牽引車と、キャンピング車両のサイズを、それぞれを確認しておく必要がある。

私達の場合は、「トゥルーピー(ランドクルーザーの種類)のルーフトップテントです」と言えば話が直ぐに通じた。しかしネットで予約する場合は、細かくキャンピングカーのタイプと、キャンピングカーの長さ5mなどを必ずフォームに必ず入力する必要があった。

たまに市営駐車場でキャンピングカーの宿泊を認めている場所があるが、それは水回りやトイレ機能などを備えるキャンピングカーのみ対象なことが多く、トイレ装備などがない私達の車は基本そういった場所の宿泊はNGだった。

キャラバンパークの設備

オーストラリアの有料キャラバンパークは驚くほど綺麗なところばかりである。

トイレやシャワールームに入ると、「これはホテル内のバスルームか?」と思えるほど綺麗な所も多かった。私は日本やアメリカでキャンプを何度もしてきたが、あんなに綺麗なバスルームのあるキャンプ場を見たことはない。こんな施設ばかりだったら多くの人がストレスフリーなキャンプが可能になる。

そして自然災害や環境を配慮してか、ガス付きのグリルや水回りが整ったキャンプ場も多く、食品以外の荷物は不要でキャンプを楽しむことができるのだ。充実しているキャンプ場だと集合キッチンにはオーブンの装備まであった。

私達はキャラバンパークの装備が整っていたので、ルーフトップのテントで寝るための寝具の外は、クーラーボックスとアウトドアテーブル&チェア程度の装備で十分にキャンプを不自由なく楽しむことができた。

オーストラリアキャンプアプリ

オーストラリアでキャンピングカーで旅をして「今日どこに泊まろう」と悩める状況に陥ったら、キャンプアプリが便利である。このキャンプアプリでは無料で自由に宿泊しても大丈夫な場所の情報を簡単に収集できるのだ。

もちろん有料のキャラバン情報も収集可能で、大体の料金なども把握することが出来る。

無料の宿泊場所から、有料施設まで利用者がレビューを残してくれているのでそれを参考にも出来るし、レビューが無くてもキャンプ地の住所、ウェブサイト、電話番号などの情報が集約されているので役立った。

しかし全てのキャラバンパークが網羅されているわけではないし、レビューが全くなく参考情報が少ない場合もあるから情報源のひとつとして利用するのがいいだろう。

キャラバンパークとしてキャンプアプリに掲載されていなくても、キャンピングカーを受け入れているキャンプ場が存在している場合もある。

キャンプアプリ①CAMPS Australia Wide

campsaustraliawide.com キャンプスオーストラリアワイド 無料アプリ(課金機能有)

個人的にはCamper Mateよりもこちらのほうが使いやすい無料アプリで、必要な情報が分かり易く、使いやすいと感じた。広告によるストレスもほぼなし。強いて言うなら少々重いアプリだった気がする。他のアプリに比べてこのアプリの起動には時間が掛かる感じがする。

無料で泊まれる場所を探すのが簡単だった。下部にあるアイコン、左から2番目のExploreを選び、目的地の地図を広げていくとその地域のキャラバンパークの件数が出て来る。更に地図を広げれば件数から各宿泊施設タイプのアイコンが出て来るので簡単に目的にあう宿泊所を探せる。

上部にある検索ボックスの下にあるTypeで無料のキャンプ地にチェックを入れて探せば、より簡単に無料の宿泊所を探すことができたし、目的に合ったキャンプ場を素早く見つけれる便利フィルターがある。

キャンプアプリ②Camper Mate

campermate.com  キャンパーメイト 無料アプリ

レビューを読むとこのアプリの方がキャンプスオーストラリアワイドよりも人気のようだったが、個人的にはこのキャンパーメイトアプリは私の好みではなかった。まぁ無料アプリなので気の利いた機能を期待しすぎてはいけないのだろう。

広告の表示が多かった部分も地味にストレスだったが、無料アプリなので仕方ない。

しかし無料ながらデータダウンロードをし、オフライン利用が出来る機能がある。

キャンプアプリ③WikiCamps Australia

wikicamps.com.au ウィキキャンプス オーストラリア  有料アプリ

私はこのアプリはダウンロードせず利用もしていないのだが、オーストラリアのキャンプアプリとしてはNo1らしい。そもそもトライアルもなく、使いたかったら有料で購入が必要となるアプリだ。

私は貧乏性なうえに、このウィキキャンプスの良さを以前から聞いていたわけでもなかったので旅の途中でこのアプリを購入することなく旅を終えてしまったが、キャンプに出発する前から綿密に計画するならきっとお金を払ってこのアプリを購入する価値はありそうだ!

このアプリは日本のApp Storeだと1000円で販売している。オーストラリアでキャンプと言えば!の代名詞アプリらしいので、長期でオーストラリアキャンプツアーに出掛けるなら1000円払って購入してみてもよい気がする。

日本から持って行ってよかったキャンプ用品(夏用)

理旅行用洗濯洗剤  小分けになっているので使いやすくかさばらない(100円ショップ)

小型の洗濯ばさみハンガー 下着、靴下、水着など干すのに便利(100円ショップ)

温泉タオル 簡単に乾く便利なタオル 海外にはないサイズ

車のウィンドシールドに装着できるスマホホルダー 手頃で信頼できる商品は現地で見つけづらい

O型のコンセントアダプター スマホ、モバイルバッテーリーUSB充電に重要(100円ショップ)

ビオレのボディーウェットタオル シャワーを浴びれない時に役立つしいい匂いになれる

キンカン かなり虫刺されたが、これで乗り切った 現地で蚊取り線香を買って併用しよう

何はともあれグーグルマップ

はやり何処に行っても頼りになるのはグーグルマップである。

何処でキャンプするにしても目的地へのナビはグーグルマップに頼って移動をした。道中ちょっと食事をしたいと思えば、近場のレストランを一括検索で確認できる。今空いているお店というフィルターボタンも役立つが、お店の営業時間や、定休日も確認できるので本当に便利である。

効率的にカーキャンピングで宿泊出来る場所を探すためにキャンプアプリを利用したが、有料施設を探すのであればグーグルマップに”キャラバンパーク”や、”RVパーク”と入力すればグーグルマップでも簡単に施設を探すことが出来る。

キャンプアプリには出てこないキャンピングカーを受け入れ可能なキャンプ場もグーグルマップで見つけることも可能だ。グーグルマップに載っているキャンプ場の写真を見ればキャンプカーでキャンプしている写真から判断できるのだ。行けそうだ!と思ったら電話をして受け入れが可能か聞いてみよう。

オーストラリアカーキャンプの心得

もし私たちと同じようにオーストラリアでカーキャンプ旅行を計画する人がいたら、日本にいるうちにキャンプアプリをスマホにダウンロードし、きちんと計画を立てて旅をすることをオススメする。

自然を楽しみつつ様々なアクティビティを楽しんでキャンピングカー旅行をする場合、予想外のスケジュール変更などで当初予定した通りには進めない場合もあるのでガチガチには固めないプラン作りが必要になる。

毎日移動するようなスケジュールを組むのも勿体ない。ここにもう少し滞在したいと思う事もあるだろうし、定休日などに備えて延泊もありな計画が良い。

ある程度ルートや、泊まるべき場所に目星をつけておいて、移動しながら予約を進めるようなプランが理想的だ。しかし週末金曜、土曜は気を付けよう!前日や当日に探しても既にスペースがないという事がよくある。

予約をしているキャンプ場にたどり着けないという場合もあるだろう。基本たどり着けない場合は返金がない。そういう場合は、キャンプ場に電話して宿泊できる日を変更できるか聞いてみればいい、場所さえ空いていれば大体は無料でしゅくは日をずらしてくれる。

次のキャンプ地に予定通り到着できないことも発生するかもしれない。だから2週間以上のキャンピングカー旅行を計画したら余りガチガチに全ての宿泊所を事前に抑えるのではなく進みながら予約を取るのも賢い方法だ。但し、ハイシーズン、週末、大型連休は早めに予約をしておこう!

我が家の場合は、夫が英語圏にいると特に上級サバイバーになるので最終的にどうにか対応をしてしまうのだが、私を含め殆どの日本人には夫のようなスキルはない。だからより楽しい旅をするためにも、いくつもの案を用意して置くことに越したことはない。

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