東京では朝ごはんを食べに出掛けたくとも、朝ごはんを提供するレストランは少ない。しかし、アメリカで朝ごはんを提供するレストランが一定数あり、朝からのんびりと食事を楽しめる場所がある。
アメリカで朝ごはんレストラン
海外に出ると朝ごはんを食べれるレストランが結構ある。アメリカにも朝ごはんを朝の6時台から提供する店がちょいちょいある。驚くほど美味しいわけではないが、雰囲気のある店で美味しい朝ごはんを食べるのが私は好きだ。
アメリカ旅行をするなら、滞在先の地元にある朝ごはんを提供する人気店で一度朝ごはんを食べるのがオススメだ。朝ごはんと言えどもメニュー数は結構ある。そんなメニューの中で私が好んで頼むのはオムレツだ。
ほうれん草や、マッシュルーム、オニオンに、トマト、それにブラックオリーブが入ったものや、チーズやチキン、若しくはターキーが入ったオムレツはなかなか美味しい。
コーヒーは1杯頼むと飲み放題だ。しかも、退店時にお願いすれば持ち帰りカップに更に1杯用意してくれたりもする。こういうサービスがあるから、チップも存在するし、日本よりも値段が高いのだろう。
セットでついてくるサイド
メインとなる朝ごはんメニューには通常セットでトーストやビスケットがついてくる。ビスケットはスコーンに似たもので、ケンタッキー・フライド・チキンで提供している物と同じ感じか、もっとポロポロした感じのパンに代わるものだ。
パンを選んだ場合でも、パンの種類を聞かれる。普通の白パンならホワイトと言えばいいし、全粒粉パンならホールグレイン、ライ麦パンならライと答える。他の種類があることもあるが、日本人ならホワイトか、ホールグレイン辺りが好みだろう。甘いタイプもあるが、私は苦手だ。
選択肢にはハッシュブラウンというものもある。日本ではハッシュポテトと言われるポテト料理だが、コンパクトに小判型に形成されたものではなく、通常はお好み焼きのような要領で細かく切ったポテトをまとめて炒めたもので芋好きにはたまらない。
アメリカ南部のお店だと、グリッツというコーン粉と牛乳で作ったオカユみたいなものがある。これは好き嫌いありそうだが、それほど悪くない。2人で食事に行ったら一人はパンを頼み、一人はグリッツを頼んでみるというような選択肢もありだ。
選べるお肉
選ぶメインによっては、肉の選択肢がある場合も多い。ベーコンか、ひき肉ベースの朝ごはん用ソーセージか、ハムなどがある。都度違うものを試してみて、好きな物を探すのもいいかもしれない。ソーセージなんかは店によって味も形状も違う場合も多いから、きっと当たり外れもあるだろう。
ソーセージにしても、ハムにしてもいくつかの種類があったりする。悩んだ場合はお店のオススメを聞くのもいいが、一番無難なのはやはりベーコンではないだろうか。
悩ましい卵料理
よくある朝ごはんメニューにTwo eggs any style(ツーエッグス エニィスタイル)というものがあるが、これは2個の卵を好きな調理法で提供しますというものだ。勿論これも指示が必要で、目玉焼き(フライドエッグ)、スクランブルエッグ、ゆで卵(ボイルドエッグ)、オムレツに、ポーチドエッグと色んな種類がある。
ややこしい目玉焼き
目玉焼きは、”サニーサイドアップ”だと中学生の頃に英語の授業で習った記憶があるが、これが厄介なことにサニーサイドアップと注文すると、片面焼きで黄身が殆ど調理されてない状態で提供される。
日本人が食べやすいのは、オーバーミディアムという両面焼きの黄身がクリーミーな状態のものだろう。オーバーイージーという両面焼きは、黄身が一応白身に包まれた状態だが、黄身はドロドロの状態だ。黄身がしっかり調理されているものがよければオーバーハードという両面焼きを頼むのが良い。
アレコレあるチーズ
スクランブルエッグや、オムレツを注文するときにチーズが含まれている時には、チーズの種類も確認されることが多い。レストランでハンバーガーを注文する時にもサンドウィッチをオーダーする時にもチーズの種類を聞かれるからチーズについては自分の好みを知っておくと良いのだ。
私が10代の頃に初めて渡米した時、一番初めに受けたカルチャーショックがこのチーズである。ホームステイをしているホストマザーにチーズは何が好きと聞かれて、私はチーズに種類があるのかと悩んだのだ。私の育った環境でチーズはチーズ、プロセスチーズの一択だったからである。
種類によってチーズはそれぞれ風味が違う。自分好みのチーズを見つけるまで少々時間が掛かるかもしれないが、どのチーズがいいか聞かれる頻度を考えるとある程度自分の好みを知っておいて損はないだろう。
よくあるチーズの種類
よくある選択肢には、チェダーチーズ(Cheddar)、スイスチーズ(Swiss)、モントレージャックチーズ(Monterey Jack)、プロボロンチーズ(Provolone)、モッツァレラチーズ(Mozzarella)、ハバティーチーズ(Haverty)、グーダチーズ(Gouda)などがある。
どのチーズが良いかは個人の好みだから、都度違うチーズをオーダーしてみて自分好みのものを見つけるのがいいかもしれない。ここに書いたチーズはブルーチーズの様に強い癖があるわけではない。どれもマイルド系だ。
私は堅めのチーズが好きで、初めは癖の少ないプロボロンチーズを気に入っていたが、いつ頃からか濃い目の味がするスイスチーズ好きになっていた。チーズを知るのにスーパーで、アソートメントパックを買うのもありだが、デリと言われるセクションで多種の小分けチーズを買うのもありだろう。
スーパーのデリでは欲しいハムやチーズを欲しい分だけ切ってくれる。日本から来ていてチーズについて何も分からないから色々なチーズを試したいのだと、アレコレ薄切りを3スライス位の少量ずつ切ってもらえるか聞るのも良い経験になるだろう。
困った時のメニュー選び
海外のレストランでは、写真付きのメニューに出会うことは少ない。文字ベースのメニューで、選択肢も多く、英語メニュー慣れしていないと何を選んでいいか分からなくなってしまうこともある。私も英語が少し話せるくらいの時だと、メニューからオーダーするものを選ぶのがしんどかった。
しかし、今は便利なものがある。例えばグーグルマップだ。スマホでグーグルマップからそのレストランを検索すれば、名称付きの料理写真が掲載されていることが多い。その写真から食べたいものを探せば失敗も少ないし、食べたいものが見つけられるだろう。
名称が分からない場合は、その写真をウェイター・ウェイトレスに見せて、それが何というメニューなのか聞いてオーダーするのもありだ。
アレンジが可能
私は苦手な物が結構ある。アメリカのレストランでは、コレが入っていたら入れないで作って欲しいとかいうリクエストは日常茶飯時だから、アレコレと注文出来る。
少々別料金は掛かるがメニューに書いていなくとも、何か別の物をトッピングリクエストだって出来る。自分のオーダーに対して、あれこれと細かいリクエストすることが可能なのだ。
朝ごはんを提供するレストランは、比較的のんびりした感じの場所が多い。そういう雰囲気のなかでなら、焦らず色々試してみる事もできるだろう。アメリカのレストランではそれほど客を焦らすようなことはしない。
その代わり、ウェイトレスをテーブルに呼びつけるのは基本NGだ。間違っても大きな声を出したり、手を挙げて呼びつけてはいけない。ウェイトレスがテーブルにやってくるまで待つのが客のマナーであるから、その部分には十分注意が必要だ。
数少ないそういった客としてのルールさえ守れば、どのレストランも心地よい時間を与えてくれるだろう。旅行者しかいないレストランではなく、地元の人が集うレストランで良い時間を過ごしてみてほしい。