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通勤時間は短いに越したことはない

キャリア一般

仕事先となる勤務場所は家から近いほうが絶対に良い。

全く違う意見もあるだろうし、家族で住む家を変えれないから到底無理という人も居るだろうが、私は断然、家から徒歩圏内の勤務先をオススメする。

私が直近で通勤していた会社は自宅から徒歩15分以内の場所にオフィスがあった。

たまたま転職先が家の近くにあったとも言えるが、家から歩いて通勤出来ることを知って断然その転職先がより魅力的に思えたのは間違いない。

通勤で電車に乗るストレスが皆無だった会社員生活は、仕事が忙しい時でもストレスの軽減ができていた要素のひとつであったし、何よりも電車に乗らない通勤は思った以上に快適だったのだ。

同僚の中には、電車に乗って住む町から職場までの移動で自分のスイッチ切り替えができるから職場は家から離れていたほうが良いという人もいたが、私は自分が経験して以来断然近場押しである。

会社帰りにデパートに寄り道をしてデパ地下寄り道を楽しんだり、出掛けたりするのもいいという人の話も聞くが、私はさっさと会社から家に帰れる楽さには相当に価値があると思うのだ。

会社の近くに住まない理由として、休みの日に呼び出されたらたまらないという意見も聞いたことはあるが、私が職場から徒歩圏内に住んでいた時、休みの日に呼び出されたことはただの一度もなかった。

日々真面目に働いていてやることをしっかりやっていたら、休みの日に職場から呼び出しがあっても私はどうどうと断ればいいと思っている。ただの一会社員なのだから、そもそも会社からの電話は休みの日は応答すらしなくてもいい。

超緊急の場合を除いて、休みの日に会社に呼び出されるような職場は、そもそも転職したほうがいい気もする。抱えている部下が本当に困っている場合はそれに対応できる教育が必要になるが、部下がいても自分の休みはきっちり守られる必要がある。

沢山の人が通勤時に本を読んだり、学習したりと有意義な通勤時間の使い方なんかを提案していているので、私自身電車通勤をしていた時にはトライしたこともあるが都心を走る通勤時間帯の電車でどのように優雅に読書をするのは至難の業なのだ。

ある時期私はドアツードアで40分の通勤していたがその内容はひどいもので、家から駅まで5分歩き、1本目の電車に5分乗り、2本目の電車に4分乗り、3本目の電車に2分乗り、最後の4本目の電車に5分乗って職場ビル直結の駅に到着するという通勤内容だった。

この通勤をしていた時には通勤自体が苦痛であると考えることはなかったが、とても本を読むような間もなければ、それぞれ短時間とはいえ私は常に混雑した電車に乗らなければいけなかったのだ。

徒歩通勤をするようになってから私は初めて、どれだけ電車通勤がストレスだったかという事をしみじみ考えるようになったのである。

会社の近くに住むというのは簡単なことではない場合も多いだろう。一人暮らしの場合でも職場が都心にあり、その近くに住むのは家賃が高いというハードルもある。

しかし、かなりの都心部であっても少々築年数が古い家だったり、狭い家を選べば家賃は数万円高いだろうが、払える家賃の住居を見つけることは出来ると思うのだ。

この数万円を貯金や好きな事のために使いたいと思うだろうが、もしキャリアを伸ばすのにがっつり働きたいと思うのなら私は職場に近い家の方を絶対にオススメする。

都心部から離れて住めば家賃は抑えられ、交通費は会社が負担してくれるので一見お得にも見えるだろうが、独り身でキャリアを伸ばす為に頑張って仕事をする時期なら、遊ぶお金や貯金の心配は一時停止するのもありだと思う。

キャリアを育成している時には朝から晩まで仕事に没頭しないだろうか。

その時に、仕事が終わった後は、すぐ家に帰って寝ることが出来る生活はとても助けになる。マッサージに行くよりも、ユンケルを飲むよりも寝る時間を稼いだ方が効率的なのである。

仕事はそれほど頑張らず、キャリアを伸ばすことにも特に興味が無いのであれば家賃の高い都心部に住む意味はないかもしれない。

しかし、それでも都心部に住む利点はある。超都心部は意外に徒歩で行動できる範囲が広いのだ。

飲み会の帰りも徒歩で帰れることが多いし、深夜にタクシーに乗っても千円少々で家に帰れる。

仕事をしながら勉強をしたいという人にも利点が多い。そういう人にとっても職場が家から近ければその分だけ自宅でしっかり集中して勉強する時間を確保することができるのだ。

片道電車で30分の通勤電車に乗っているとしたら、毎日1時間、1週間だと月曜から金曜までの5時間余計に勉強する時間を捻出できる。1か月にして20時間、1年にすると240時間になる。

私自身、自分が体験するまではこの通勤時間で失っていた時間や余裕について全く気付かなかったが、電車に乗らないだけで間違いなく自分に余裕が生まれるのである。

以前働いていた会社の同僚には、会社が移転した時や勤務地が変わった時に必ず勤務地から徒歩圏内の住居に住んでいる人がいた。周りの人は皆「彼は少し変わっているね~」なんて話していたが、今なら私もその人の選択肢をよく理解できる。

好きなことに出来る限り時間を使うには、会社から直ぐに帰れる家という距離が最適なのだ。

結婚してから会社の近くに住居を構えるのは非常に難しいだろう。しかし独身時代から住居を職場の近くに構えていればその暮らしクウォリティの価値を知り、伴侶にも職場の近くに住むことを納得させられるのではないだろうか?

私はもともと家は少々狭いくらいで丁度いいいいと思っている、広さより便利さをとるからだ。それに掃除も少しで済む。

どうせ最近の子はあまり外では遊ばない。ならばいっそのこと超都心エリアで家族暮らしをして、仕事で忙しい夫や父親も職場から短時間で帰宅して、家族との夕飯や団欒の時間を確保できる暮らしを選ぶのもいいんじゃないだろうか。

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