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アメリカでは馴染みのない日本クリスマスアイテム

日本暮らし

日本ではハロウィンが終わると、一気にクリスマス商戦が始まり、街にはイルミネーションが輝き、店頭にはクリスマス商品が並ぶ。テレビを見ても次々にクリスマスの話題が持ち上がる。早速、今年は物価高の影響でケーキの値段が上がるのだと朝のワイドショーで話していた。

日本独自のクリスマスケーキ

私が子供の頃、母親は大手スーパーで働いていた。当時、母親はクリスマスになると毎年ノルマがあるのだといって、購入したホールのクリスマスケーキ2~3種類を我が家に持って帰ってきた。

複数のホールケーキの箱は、我が家の冷蔵庫には収まらず、当時住んでいた家のベランダで保管をしていたことを思い出す。北風が冷たい寒い地域に住んでいたから、太陽の光さえ当たらない場所なら、天然冷蔵庫という裏技が使えたのである。

それから40年ほど経った今でも日本では当時と同じようにクリスマスケーキはクリスマスの必需品としての地位を保持している。

欧米のクリスマスケーキ

私は何度もアメリカでクリスマスを過ごしているが、実は日本で見るような白い生クリームに覆われ、イチゴが飾られ、サンタのマスコットが乗っようなクリスマスケーキに遭遇したことは一度もない。

アメリカのクリスマスのディナーに出るデザートと言えば、大体普段と変わらぬようなパイやケーキ、もしくはクッキーとかブラウニーなのである。クリスマスということで、意気込んでブッシュドノエルを作る人もいるかもしれないが、それも主流ではないのだ。

だから日本でみるクリスマスケーキというのは日本独自のものなのだろう。それゆえに、ネット上に英語でジャパニーズクリスマスケーキと入力すれば、日本のクリスマスケーキ画像が表示されるのである。

日本のケーキは旨い

そもそもアメリカで、日本のケーキ屋さんが作るようなケーキを探しても大体見つからない。アメリカのケーキのクリームは生クリームではないし、スポンジもふわふわではないのだ。日本で見るような真っ白な生クリームに覆われたケーキなどみたことがない。

日本のケーキ屋さんの技術は素晴らしいと思う。比較的あっさりした甘さに、全体に繊細な味だ。私は甘党ではないからケーキは少し食べれば十分だが、アメリカの物よりは断然日本の物の方が好きだ。

日本の洋菓子ケーキも世界に誇れるものを作り上げたのではないだろうか。私はいつかアメリカで日本のホールケーキを作り、周りのみんなに振る舞ってあげたいと思うが、問題はアメリカのイチゴだ。見た目は良いのだが、全然甘くないし美味しくない。

日本のケーキは旬の美味い新鮮な果物にも支えられているのだなと改めて感心する。

KFC・ケーエフシー・ケンタ

日本でクリスマスと言えば、ケンタッキー・フライド・チキンが頭に浮かぶ。クリスマス当日にケンタを買おうとしても買えないほど人気だが、その現実をアメリカ人に伝えると大体、「ウソでしょ?」という反応をする。

確認したことはないが、アメリカのケンタでカーネルサンダースがサンタクロースの衣装を着ているかすら疑問である。今年のクリスマス時期には近所のケンタに行って事実確認をしなければと考えている。

最近の日本のクリスマスではドミノ・ピザなんかも人気だと思うが、ケンタもドミノピザもアメリカではクリスマスの日には食べないようなものだ。

なぜ日本でケンタ=クリスマスになったのかは不明だが、アメリカ人にとってクリスマスにケンタを食べることは、日本人にとって吉野家の牛丼をたべるようなもんじゃないだろうかと思う。

それほどにケンタはクリスマスの定番ではないし、むしろ特別な日には避けるお店なような気がするのだ。

アメリカのクリスマスディナー

アメリカのクリスマスディナーでは、11月末にあるサンクスギビング(感謝祭)と同じような食事をする。家庭によっては感謝祭とクリスマス両方の日にほぼ同じ食事をとっている家庭もある。

クリスマスのメインは、ターキー(七面鳥)の丸焼きか、チキンの丸焼きか、ハニーベイクドハム(骨付き)などである。大抵は、丸々した肉の塊がメインディッシュとして提供されるのだ。

このような豪華な肉を提供できないからケンタというチョイスが日本で根付いたのかもしれないが、日本で欧米のようなクリスマスを準備しようと思ったら、ドラムスティックで作るローストチキン辺りが妥当ではないだろうかと思う。

できるだけ簡単に欧米のような本格的クリスマスディナーを準備したいと思ったら、一番手軽なのはコストコの調理済みローストチキンが最適だろう。近くにコストコがあれば、手が掛からない上に、経済的にメインディッシュを準備出来るのだ。

恋人と過ごすクリスマス

私が物心ついたころから既に日本ではクリスマスは恋人とのイベント日だったと記憶している。私が勝手に想像すると、クリスマスのイルミネーションがあちこちで始まり、それが「恋人たちのクリスマス」というようなものを助長したのではないだろうか。

海外では、クリスマスといえば間違いなく家族との時間である。多くの人が実家に帰り、時には親戚を含めて集まり、ワイワイとクリスマスを共に過ごすのである。

私達夫妻も、結婚以来アメリカでクリスマスを祝う時には親戚の家にお邪魔させてもらうことが多い。逆にカップル二人だけっていうのはちょっと寂しいと思うだろう。

アメリカでは殆どのお店がクリスマスには閉店する。大手のスーパーなどもクリスマスイブの夕方には閉店し、クリスマス当日も店休日となる場合が多い。アメリカではクリスマスイブの夜から、クリスマスの夜までは、昔の日本のお正月にあった三が日同様の静けさに町が包まれるのである。

イエスキリストの誕生祭

クリスマスの主役はそもそもサンタではない。主役は間違いなくイエスキリストなのである。

全人類心の中で思い描く小さな悪い考えを持つ罪から、人殺しのような重犯罪を起こしてしまった罪の一切合切を前払いしてくれたイエスだ。そのイエスを神の子と信じた人間を天国に迎え入れる為に、十字架にはりつけになり、罪の代価を払うために一度死んで蘇ったイエスの誕生を祝う日なのだ。

ということで私たち夫妻は、12月24日にはキリスト教会でクリスマス礼拝に参加することが多い。クリスマスイブのクリスマス礼拝ではキャンドルサービスをする教会が多く、クリスマス礼拝には普段教会に通わない人も多く参加する。

キリスト教会に興味があれば、クリスマスこそ気軽に教会に行ってみるチャンスだと思うのだ。

今年もあと1か月ちょっとでクリスマスがやってくる。恋人と過ごすクリスマスも楽しいだろうが、本格的な欧米クリスマス体験として、キリスト教会に足を運んでみてはどうだろうか。

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