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正しいコーチングを受けて能力を伸ばす |高卒女のキャリアブログ

スキル術

日本語で書かれたコーチングについて情報を探せばネットにも出回っているし、書店でも沢山の本を見るが、果たして日本でコーチングができる上司はどれだけいるのだろうかと私は疑問に思っている。

良いコーチングを受けたかは結果次第

職場でのコーチングとは、コーチとなる職員から1対1のコミュニケーションを通じて、プロとして成長するために必要な指導、フィードバック、ツール、機会を提供してもらうプロセスだ。これにより従業員の能力開発に加え、その企業全体にも大きなプラスの効果が期待できる。

コーチングについてのより詳しい説明
コーチ・エィ アカデミア ウェブサイトの説明

本当に良いコーチングを受ければ、新たな能力に加え、様々な物事に対する対応能力も開発されるチャンスを得る。

私は約15年に渡って、職場でも家庭でも良いコーチングを受けたと思う。それは多岐にわたり自分で対応できる範囲を広げ、様々なことを自分ひとりで対処できるようになってたことが結果としてあるからだ。

日本は良いコーチングが浸透してない

私にコーチングを施してくれたのは、アメリカ人である夫と、職場の上司であったアメリカ人だ。

残念ではあるが、日本人上司で良いコーチングをしてくれたという人で記憶に残る人は1人だけだ。その人は以前に働いた外資系会社で若い内から早くに出世した同じ年の男性だった。

何人もの日本人上司を過去に持ったが、本当に私にチャンスを与え、未開発の能力を引き出させ、独り立ちさせてくれた日本人上司は後にも先にも彼だけだった。

私も部下を持ったことがあるが、私もまったく良いコーチングは出来なかった。

そもそも日本人は良いコーチングに滅多に出会えないし、体験していない場合が多く、そもそも良いコーチングを与えることは難しいのだろう。

少なくとも私は何年も良いコーチングを長年受けたのだから、私自身も良いコーチングを与える側になりたいと思っている。

私が受けたコーチングについて

まず良いコーチングを受けるには、コーチングの与えてが、私の基本能力を知っている必要がある。

基本的に私は何が出来て、何が難しいかということを判断できるベースがあることが前提となる。

その上で、私には難しいだろうということをやり遂げるように導いてくれるのだ。

私が受けたコーチングの手順

  1. 明確なゴールを示される
  2. 必要な助言を最小限与える
  3. 疑問や障害の発生時、補助がある(主に助言)
  4. 自分の力でゴール到達させてくれる

このような手法で社内のプロジェクトも、クライアントとのプロジェクトも一括して初めから終わりまで私が主導する形で仕事をさせてくれた。

結婚してからは家庭で何かしなければいけない時、夫はこのようなやり方で私に色々任せてきた。

時に私は、なんで私がこんなことまでしなきゃいけないのだ?と思ったりもしたが、私は家庭でこのような機会に恵まれたお陰で、仕事場でも何かを任されることに耐性がついていたのだ。

おかげで家庭で何かをまかされる時には、仕事の方が楽ちんだなと思ったことが何度もあった。

コーチングが成り立たない主な例

コーチングが成立しない主な理由は、コーチングの与え手側が受け手側の能力を信頼しきれないことにあると思う。

日本では出来る人が出来ない人に全てを任せるということを心配し、恐れ、ついつい与え手側が手取り足取り介助を施し過ぎる事が問題なのではないだろうか。

だからコーチングが成立しない理由は主に、与え手側の問題なのだろう。私自身も自分が与え手側だった時の事を思い出してみると、大いに心当たりがある。

日本では結果ではなく、やり方を重視する場合が多く、だから余計にコーチングが成り立たないのかもしれない。

私が良いコーチングを受けたと言えるケースでは、どのパターンもゴールだけが明確で、やり方はいとわないということが多かった。

やり方にこだわり続けてしまうと、結果コーチングは成り立たないのかもしれないなと思うのだ。

人を信頼する難しさ

私の夫も、良いコーチングを施してくれた上司も基本的に私の能力、私のやることを信頼してくれいた。そういう信頼がなければ機能する良いコーチングはあり得ないのだ。

私が間違いを犯さないということではない、私はことあるごとにいくつもの間違いを犯してきている。しかし、自分が間違いを認めること、指摘を指導として受け入れること等の準備が私に備わっていることは必要だ。

失敗などしたくないが、失敗をさせて貰え、失敗から学ばせてもらえる環境が与えられていることを理解しないといけないのだ。

受け手側は、与え手側からの指導を信頼して受け入れて軌道修正することが必要不可欠だし、理想的なコーチングとは、1対1の関係双方に十分に信頼関係がないと成り立たないだろう。

一見丸投げに見えるコーチング

仕事場で私は上司によく、「クライアントにはxxxと説明して、こういう風に勧めようと思うけど、どう思う?」と確認していたが、上司は「その辺のことは全部任せるから僕にいちいち聞かなくていいよ。基本的に君の判断を信頼している。」と言ってくれていた。

私はただ毎週の上司との1on1のミーティングでの報告の時に、自分の担当している案件の事前・事後報告で状況説明をすればよいだけだったのだ。

そしてその時に上司が指導してくる内容を自分の案件に反映し、次回の1on1のアップデートで報告すれば良いというやり方だったのだ。

一人で案件を初めから終わりまで片付けられる能力を得て、初めて仕事でプロとして働くということなのだろう。

上司は何もしてないように見えるが、理想のマネージングとはそれぞれの社員が一人で物事の対応を完結できるようにさせるということなのだろうと思う。

コーチング受け手の能力を信じる

私自身、仕事を進めるのに自分のやり方がベストだと考えてしまう傾向がある。しかしそれは大きな間違いであることが多い。

様々なやり方でゴールにたどり着けるのだから、各自が自分のやり方でゴールにたどり着く力をつけ、それを介助してやり、更によい方法へと自分で進化させる導きを与えるのがコーチングの重要なポイントだろう。

始めはゴールへの到達に時間が掛かっても問題ない。次に、どのように時間を縮められるかという課題を与えればいいのだ。そうしていればそのうち与え手側が考えるベストな進め方よりも受け手側が自分で良い結果を出せるようになる。

まずは信頼関係を築けるか?

子供の子育てだって一緒だろう。いつまでも親や先生が細かく指導していたら、子供の能力開発には限りが出てしまう。

しかし個々の学習能力を信じ、励ましつつ、自分の力でやり遂げる力をつける補助をするだけで、その子は自分で活路を開けるようになる。

親が子育てにおいて、素晴らしい指導者だった場合、子は社会に出た時点で素晴らしい能力を持っていて競争社会でも困ることがないのだなと自分が中年になり、私もやっとこの仕組みを理解することができた。

良いコーチングの基礎には、大人でも子供でも、与え手側と受け手側の双方に十分な信頼関係があることが大前提であるから、人との信頼関係を築くことに課題があるなら、まずは人との信頼関係を築くための人格形成が必要になると思う。

基本的な約束を守り、責任ある行動を他人に示すことが出来なければ、コーチングの為の与え手側にも受け手側にもなるのは難しい。

多くの人が、他人と信頼関係を築く能力を得て、早くに良いコーチングに出会えることを心から願う。

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