テクノロジーの進化は目まぐるしい。特にスマホを手にしてから、ふとした時に、新しい機能が追加されていることに気付く。
私はずっとiPhoneを使っているので、iPhoneを中心にして話を進めるが、恐らく他のスマホも同じような状況になっているのだろう。
スマホとインターネットの進化
私がインターネットを使うようになってから既に20年以上経過している。初めて家で使ったインターネットはダイヤルアップ接続で、その後にADSL接続を経て、光ファイバーになった。
ダイヤルアップ接続をしていた頃は、携帯電話は既に存在していたが、スマホの存在なんて想像も出来なかったし、これほど世の中が場所に関係なく、インターネットに接続したスマホ中心の生活になるなんて思いもしなかった。
ドラえもんで見たようなハードウェアが進化した21世紀社会とは違うけど、ソフトウェアは確実に進化している社会が存在している。
スマホと共にインターネットも進化し、WIFIも進化した。 家にある家電もインターネットに繋がっている。今後もっと多くの物がインターネットに接続されるだろうし、AIの進化で更にデジタル化が進むことは間違いない。
退化したデジタルグッズ
進化するスマホとは逆に、スマホが登場する前に売れていた物、腕時計、計算機、電子辞書、デジカメの売上げの下落は激しい。しかし、それらが占めていた売上金額なんて比較にならない程、現代のスマホの販売総額は巨大だろう。
スマホはパソコンのシェアも奪い続けているし、再度世の中でPCを使えないという人も増えそうだ。スマホに代わる何かが出て来るまでは、スマホマーケットは継続し続けるに違いない。
古いモデルiPhone愛好者
私の初代スマホはiPhone3sだった。それ以来、ずっとiPhoneを使い続け、現在使用しているのはiPhone SE2である。
iPhone SE2は既にとても古い機種の様に思えるが、発売されたのは2020年、私が購入したのは2021年の夏だったから、利用して丸3年経ったところだ。
今のスマホは問題なく使えているし、このまま不具合が出て来るまで使い続ける予定だ。
私は最新機種スマホを持ちたいタイプではないし、適当な写真が撮れて、インターネットとメールさえ出来れば基本こと足りるのだ。
だから私がスマホを買い替える時は、いつも最新モデルではなく、発売されてから1~2年経っているモデルを新品で安く買って、長く使う。実は発売されてから1年以上経っているモデルはなかなか優秀なのだ。
その機種が持つ問題は、大体問題解決済みになっているケースが多く、安定した機種となっていることが多い。そういう見方をすれば、最新モデルはそれ程魅力的だと思わないのである。
デュアルSIM利用可能なスマホ
今では多くのスマホがデュアルSIM機能を装備しているが、私がiPhone SE2を使いだしたきっかけは、デュアルSIM装備を活用したかったからである。
私はアメリカ人の夫と一緒に海外に行くことが多いから、ずっとひとつのiPhoneに日本回線のSIMと滞在先の国回線のSIMを同時装着したかったのだ。
このiPhoneSE 2を手に入れてからは念願のダブルSIM利用を続け、日本でも、旅行先でも日本回線のSIMと、海外回線のSIMの両方をONにしてスマホを使っている。
こうしてひとつのスマホで、私がアメリカに居る時はソフトバンクのeSIMでアメリカ放題を堪能し、アメリカ回線のSIMも装備して、2回線それぞれの電話番号両方ともに受発信をしているのである。
(私は日本回線はソフトバンクのミニフィットプランを契約し、アメリカ放題を利用している。)
デュアルSIMは慣れが必要
初めは2つのSIMのうち、どちらのSIMの電話番号で発信されるのかと、使い方に少し戸惑うが、発信元の電話番号の指定方法さえ習得してしまえば、使い勝手はそれほど悪くない。
まずメインにしたい方の回線SIMを設定から、モバイルの、デフォルトの音声回線で選択しておく。
そうすれば基本的に発信はそのデフォルトの音声回線で選択したキャリア回線の電話番号で発信される。
アメリカに居る時に、うっかり日本回線の電話番号を発信元にしたままアメリカの番号に電話すると、殆どの友人は詐欺を疑って電話に出ようとはしない。だから私はデフォルト番号の設定は、自分が居る土地の契約キャリア回線のSIMを設定するようにしている。
簡単な発信元回線の変更
アメリカに居ても、意図的にソフトバンクのアメリカ放題を使って、日本の電話番号で発信することもあるが、こういう場合でもデフォルト設定の変更ナシのまま日本に発信可能にできる。
スマホで通話の発信画面を表示すると、画面の上部に発信キャリア回線名が書かれたボタンが表示されるので、それをクリックすれば、発信元となる他のキャリア回線を選ぶことが出来るのだ。
こうしてワンタイムの発信元の変更が可能となる。
電話帳から操作する方法もある。電話番号を登録している相手なら、その人の連絡先を表示すると、発信キャリア回線が選択可能になっているから、発信したいキャリアを選んでおけばいい。
デュアルSIMで2回線受信OK
デュアルSIM両方ともにONにしておけば、デフォルト回線の設定が何であろうが、データ回線をどちらを選んでいようが、電話もテキストメッセージも、どちらの回線へ発信されたものでも問題なく受信が可能なのだ。
アメリカ放題が使えるので、デフォルト回線にしているアメリカ回線の電話番号分だけではなく、アメリカに滞在している時には日本からもアメリカからも普通にテキストメッセージが入ってくるし、電話もかかってくるのである。
デュアルSIMでのデータ利用
デュアルSIM装備中のデータ利用だが、データの利用は2回線の同時利用は出来ない。
常にどちらかの回線のデータを使うという設定しか出来ないのだ。
だから私は日本に居ても、アメリカに居てもソフトバンク回線SIMでデータ利用をする設定にしている。その為、アメリカでキャリア回線は意図的にデータは最小限の契約にしているのである。
制限されるAPPもある
アメリカでアメリカ放題のデータを利用していると、制限されるAPPも存在する。
例えば近所のスーパーマーケットのAPPを店頭で使おうとすると、APPは開くもののデータの読み込みなどが出来ないのだ。その日のスペシャルクーポンでお買い得品を買おうとしても、そのクーポンを自分のアカウントに読み込みが出来ない。
仕方がないのでそういう場合は、スマホの設定から、モバイルを開いて、利用データをアメリカ契約回線のデータに切り替える。そうすれば問題なく問題が生きていたAPPが機能するのである。
アップルアカウントはデュアルNG
デュアルSIMに加えて、私はひとつのiPhoneでAppleアカウントも2個設定できたらいいのにと思うが、これはきっと実現することはないだろう。
私は日本のAppleアカウントと、アメリカのAppleアカウントと2個持ちして両方使っている。
しかし、iPhoneには常時1個のAppleアカウントしか利用できないので少々面倒なのだ。
2か国でそれぞれAppleアカウントを持っている理由は、アメリカで必要なAPPが日本のAPPストアには無かったり、日本で必要なAPPがアメリカのAPPストアには無いことが多々あるからだ。
APPストアだけではなく、iTunesストアも日本のものとアメリカのとでは提供されるものが違う。
映画のリリース日も違えば、金額も違う。コンテンツが一方の国では存在しない場合も大いにある。
そもそも法律が違う別の国のアカウントを2個を併用なんてAppleにしてみれば想定外というか、規格外なんだろうからこれについては私が許容しないといけないのだろう。
接続IPアドレスでiPhone機能が変化
利用しているAppleアカウントの国には関係なく、去年あたりからiPhoneを使用している国次第でiPhoneの仕様が変わることに気が付いた。
日本に居る時にiPhoneで写真を撮るとお決まりのシャッター音が鳴る。
しかし、アメリカに居る時は同じようにiPhoneで写真を撮っても、シャッター音がしないのだ!しかし、再度日本に戻ると写真を撮ると時にとしっかり「カシャ」っと再度シャッター音が鳴るのである。
(*2024年時点では、アメリカに居ても再度シャッター音が鳴る場合がある。これはソフトバンク回線を利用していることが理由になっているのかもしれない。しかし、建物内のWIFIを利用しているとシャッタオー音が消えたりするようだ)
iPhone設定で日時設定を自動にしていると、現地のネットワークシグナルをキャッチ次第、機能が変更されるのだろう。詳しい原理は上手く理解できてないが、本当に良くできている。
ひと昔にシャッター音がしないiPhoneが欲しい人は海外でiPhoneを購入するという方法があったが、こんな風にソフトウェアで設定をコントロールしている場合、どこで買うかはもう関係ない。利用場所のルールに合わせシャッター音をコントロールしているのだろう。
ソフトウェアで変更対応する時代
通常ハードウェアを作る会社は製造コストを安くする為に出来るだけ世界共通の商品作りをする。
シャッター音が嫌でわざわざ海外で売られているiPhoneを日本に持ち帰っても、帰国したとたんにシャッター音が鳴るような仕様であれば、海外でiPhoneを買う理由はもうなくなった。
YouTubeもアメリカだと機能増
ここから先はiPhoneというよりもスマホ全般の話になるのだが、YouTubeの変化に気づいたのだ。
アメリカでiPhoneのYouTubeアプリを視聴している時に、ホームボタンを押すとホームスクリーンの端っこにYouTubeがミニ画面となり、視聴中のYouTubeを引き続き視聴できるようになっている。
ホームスクリーンからメールを開いても、メールを閉じてインターネットアプリサファリを開きネットサーフィンを続けてもYouTubeを視聴し続けられるのだ。
これは”ピクチャインピクチャ”という機能らしくアメリカでは無料の機能なのだが、日本だとYouTubeプレミアムというサービスに加入した人が使える機能らしい。
だからこの機能も日本に帰国するとスッと消えるのである。
アメリカでYouTubeを見ると、オフィシャルコンテンツのひとつにコマーシャルを挟んで視聴できる無料映画が沢山ある。
何年も前の古い映画ばかりだが、ヒットした有名な映画が沢山あり、広告は入るが、良い映画がいくらでも無料で見れるのだ。
この無料映画コンテンツも日本でYouTubeに接続すると一切なくなってしまうのである。
他にもまだ気づいていない日本とアメリカで仕様が変わるサービスがあるのだろうが、今の所気づいたのはこの程度のことくらいである。
スマホについては基本的なことにしか興味がないので、相当見落としているのかもしれない。