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自然豊かなフレンチアルプスで天然温泉に入る

異文化暮らし

アルプス山脈付近にあるフランスの田舎町はまるで昔テレビアニメで見たアルプスの少女ハイジそのものだった。便利になった生活基盤になったものの、平野に広がる広大な緑の原っぱの中には昔ながらの形の家と立ち並ぶ木々が今も存在する。

サーマルパーク(Parc Thermal)

サーマルパーク(Parc Thermal) ウェブサイト

フレンチアルプスの小さな麓町にサーマルパーク(Parc Thermal)という天然温泉施設があり、近くに滞在していたこともあって行ってみた。ここは水着で入る温泉なので、カップルでも家族でも楽しめるが、総合的に言って大人が楽しむ施設だと思う。

1人3時間の施設利用で49ユーロ、日本円にして約8500円と日本の日帰り温泉と比べかなりの値段である。しかし、この施設のこの金額設定には納得させるものがあった。近代的にデザインされ、清潔感も高級感もある施設なのだ。

日本の温泉施設が大衆向けに作られたものだとしたら、このサーマルパークはラグジュアリーな大人を対象としたスパ施設だと思えば納得できるだろう。複数のサウナも設置されているから、サウナ好きの人にもお勧めの施設である。

オンライン予約の必要

この施設を利用するには基本、オンラインの予約が必要らしい。私が訪問した時は、前日に予約すればどの時間の枠でも予約することができた。予約時にクレジットカードでの決済をすませ、予約時間にサーマルパークの受付で予約者名を伝え入場する。

予約はかなり細かな時間枠で区切られていた。施設を利用して思ったことだが、利用者数をコントロールし、混雑しない人数しか入れないようにしているのだろう。施設内に入るとそれなりの利用者はいるが、混んでるなと思うことは無かった。

実は一度、予約なしで夕方5時ごろにサーマルパークに訪問したのだが、受付担当者から既に予約でいっぱいで入場不可の為、別の日にオンラインで予約してきてから来てくれといわれた。予約入場が基本なのだと説明を受けた

枠があれば予約なしでも受付で料金を支払い入場させてくれるらしいが、夕方5時は最も混む時間なのかもしれない。施設の閉館が8時で、利用が3時間となると夕方の人気最終入場は夕方5時ということなる。

この地を訪れるのは、ハイキングを楽しむ人ばかりだ。多くの人が日中はハイキングを楽しむということであれば、夕方に訪問者が偏るのはもっともと言うことになる。だから、夕方訪問しようと思う人はなおさら事前に予約しておく必要がありそうだ。

予約後の変更

サーマルパークのウェブサイト予約画面は少々古臭く、使いやすいとは言えないが、それでも予約は難なく出来る。予約が完了すると、設定したメールアドレスに予約確定情報が配信され、分かり易い予約確定情報が表示されはするが、予約変更やキャンセルについては一切明記がない。

私は予約確定後スケジュール変更があり、サーマルパーク訪問日の予約変更をしたいと思ったが、その時点で施設は営業終了後だったため、希望変更利用日時が翌日の朝いちだったから、いちかばちかで直接施設を訪問した。

朝の予約は比較的空いているのだろう、受付で相談すると難なく予約を変更対応し入場させてくれた。キャンセル自体が可能かどうかは不明だが、自分が予約した日時前にサーマルパークに連絡し、枠さえあれば予約変更は可能なのだろう。

サーマルパークで必要な物

このサーマルパークを利用しようという人は水着とビーチサンダル若しくは、シャワーサンダルが必須になる。これらのアイテムが必要であることは予約確定メールにも記載されているが、持参しない場合、現地で購入することになる。

女性の水着が幾らなのかは分からないが、夫は男性用水着を15ユーロで購入し、夫妻でシャワーサンダルを各6ユーロで購入した。もちろんこの購入品は退場時に持って帰ってよいがオシャレ感はない本当にシンプルで無難なものである。

水着は一般的なものなら柄などの制限もなく、競泳用だろうが、ビキニだろうが問題ないのだが、長袖・長ズボンの水着は利用禁止だ。長袖長ズボンの水着しかない場合も、現地で水着を購入することになるだろう。

心配する人はいないだろうが、水泳帽の着用は義務付けられてはいないし、水泳帽の着用は個人の好みなのようだ。私がスパを訪問したときには水泳帽を着用しているカップルが一組いたくらいだ。

タオル提供あり

タオルを持参する必要はない。受付時にガウンとタオルを1人ひとつずつ貸し出してくれるのだ。スパ利用を終えて更衣室で着替える時に持参したタオルを使うことは問題ないが、持参したタオルについてはスパエリアには持ち込み禁止になっていた。

貸し出されたタオルはスパ利用を終えて着替える時に利用するためにロッカーに他の私物と一緒に仕舞っておくのがよさそうだ。。

更衣室で水着に着替え、ガウンを羽織いシャワーサンダルを履いてスパエリアへ向かう。各プール、サウナそれぞれのエリアにはガウン掛けがあり、どのエリアへの移動へもガウンを着用して移動する仕組みなようだ。

それぞれのガウンの袖口には番号が振ってあるので、どれが自分のガウンか分からなくなるということはなさそうだった。

更衣室とロッカールーム

施設は機能的な造りになっていて、男女混合の入口で靴を脱ぎ施錠のない靴棚に靴を置き入場する。そこから男女に分れた更衣室があり、着替える。ロッカールームは更衣室の先にあり、男女混合のロッカールームとなっている。

そのため受付で渡されるロッカー利用のコインは2人で1つがスタンダードなようだ。夫と私の荷物両方を入れても十分な大きさので大きな荷物を持参していない場合は、複数名で1つのロッカーを利用することになのだろう。

そのコインがあれば、荷物の出し入れは難なくできる。一度鍵を閉めても再度開けることが出きる仕組みだから、ロッカーのカギ閉めに慎重になる必要はなさそうだが、スパエリアからロッカールームに戻るということは退場することである印象を受けた。

受付以降のスパ施設でのスマホは基本利用禁止なのだろう。スパエリアに電子機器を持ち込んでいる人を一人も見なかったことを考えると、全員水着を着用しているとはいえ、スパエリアでの撮影なども禁止されているのだと思う。

サーマルパークスパ

屋内スパは1階と2階があり、アウトドアスパには複数のプールとサウナが自然の中にある。どのスパもサウナも素敵な造りで、大人がリラックスできる環境が整っていた。

ロッカーの先にある屋内のスパエリアには至る所に「お静かに」のサインが掲げられ、利用者に静寂さを要求し、静かにリラックスした空間が保たれているのだ。

屋外のスパエリアでも大声で話すような人はいない。各エリアにはスタッフが配置されていて、何かルール違反をした場合は、スタッフによって注意されるようだ。

一緒に行った人との会話を禁止しているわけではないから会話を楽しむこと自体は問題ないが、ボリュームを絞って話す気遣いは必要となる。

アウトドアの各サウナは同時に6名が入れる造りで、既に誰かが入っていても座る場所があればドアを開けて知らない人達と相席で利用する。しかし、かなり狭い空間だから、礼儀を考えて入室するマナーは必要だろう。

フランス語が分からない私は、とりあえず笑顔で「ハーイ」と小声で言って、空いているスポットに座らせてもらった。 

ル・ファイエ(Le Fayet)駅付近

このサーマルパークは、シャモニーの入り口モンブラントラムの出発地点であるル・ファイエ駅から徒歩で行くことができる。車であればサン・ジェルヴェ・レ・バン(Saint Gervis Les Bains)や、ムジェーブ(Megeve)などの有名なスキーリゾートタウンがある町からも遠くない。

ル・ファイエ駅からサーマルパークの敷地入口までは徒歩10分で到着できるが、この敷地入り口からサーマルパーク建物まではさらに徒歩15分近くかかる。駅から徒歩で行こうと思う人は片道30分程の道のりを考慮する必要がある。

この敷地入り口からサーマルパーク建物までの川を沿って歩く道はとても素敵な散歩道になっていた。サーマルパーク建物付近の川には橋が掛かっていてハイキングコースに繋がっていて、すこし進めば素敵な滝を眺めるポイントがある。プチハイキングも楽しめるだろう。

サーマルパークの駐車場にはサン・ジェルヴェ・レ・バンに繋がる無料のエレベータも設置されていているから、併せてサン・ジェルヴェ・レ・バンの街歩きを楽しむことも可能だ。

というわけで、サーマルパークに行く日は、この周辺で1日過ごすのもありだろう。スパを楽しみ、ミニハイキングを楽しみ、サン・ジェルヴェ・レ・バンの町歩きも楽しめる。サーマルパーク敷地入り口から徒歩5分程の距離にあるレストラン La Croix du Mont Blancに立ち寄るのもいい。

オススメレストラン: La Croix du Mont Blanc

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