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アメリカ球場で雨天遅延のMLB野球観戦

アメリカ暮らし

アメリカ野球場の入場時の荷物制限は結構厳しい。だからいつもは手ぶらだが、確実に雨が降ると分かっている時には二人でも余裕で入るゴルフ傘を持って行く。セキュリティを通る時だけ、傘を一旦セキュリティの人に渡すが、私がよく訪れる球場は、その場で傘を返してくれる。

強い通り雨と野球の試合

先日、ふらっと近くにある球場にMLB野球を見に行った。チケットを事前に買っていなかったから、当日球場でチケットを購入し野球観戦をした。家を出た時から少々雲行きが怪しく、天気予報を見ると夜は雨の予報だったから、念のため傘を持って球場に行くことにした。

私達が球場に到着した時点で雨は降っていなかったのだが、試合開始予定時刻前に着席しゲーム開始を待っていても、始まらない。それどころか沢山の球場スタッフが登場し、内野部分を大型のシートを出してきて内野部分をそれですっぽり覆ってしまった。

間もなく強い通り雨が来るのを見越し、試合開始をしないまま、「ゲーム開始前時刻は雨天により遅延する。」とアナウンスが入ったが、なんと最終的にゲーム開始まで3時間強も待たされることになったのである。

私の座席は屋根のあるエリアだったから、雨に降られ濡れてしまうということは無かったが、快適な野球観戦をするには、屋根のあるエリアを選択しておくのは得策かもしれない。日差しがものすごく強い日でも、屋根があれば日差し除けにもなるからだ。

役立つ雨雲レーダーWeather Rader

野球のようにお天気に左右される屋外の試合観戦に行く場合、天気予報を事前に見ておくのは必須である。雨具が必要か、厚着した方がいいか、日焼け止めや帽子、サングラスの必要があるかどうかを判断し、試合観戦を楽しむ準備をする。

私は特に寒がりだから、邪魔になることは気にせず、こういうアウトドアイベントには上着を持っていく。アメリカのイベント会場はバッグの持ち込みルールも厳しいから、大き目のポケットがついた上着があればバッグの代わりになって重宝するのだ。

通常の天気予報の他に役立つのが、雨雲レーダーである。スマホ検索で調べたい地域名に加え Weather Raderと入力する。例えば「NewYork Weather Rader」と検索すれば、その地域の雨雲レーダーサイト情報が表示され、その時点から約2時間の雨雲の動きとおおよその雨量が分かる。

今回の野球観戦でも球場に雨除けカバーが敷かれた時、私もこの雨雲レーダー情報サイトを確認し、その時点から1時間半程は強めの雨が降るということが読み取れた。それで私は、「あ~これは、開始まで長い時間待たされそうだな。」と悟ったのである。

悪天候の長いゲーム中断時間

我が家は野球観戦に行くと、何か1杯位は飲むが球場での買い物や飲食はあまりしない。しかし、今回は雨天による野球開始まで待ち時間が長く、普段とは違う球場の過ごし方をした。雨に当たることのない座席だったが、雨脚が強く気温も下がって寒くなり、席を立って球場をうろつくことにした。

私はスポーツゲーム観戦で悪天候によるゲーム中断を経験したことは無く、特別な根拠もなかったが、「2時間後にはゲームが開始するだろう。」と思った。しかし、実際ゲームがスタートしたのは3時間強経ち、夜の10時を余裕で過ぎた後だったのだ。

もともと夜7時過ぎに開始するゲームが、雨天による影響で開始は夜の10時を過ぎていた。そのため試合が終了したのは夜の1時半だ。夜中の1時半まで野球の試合が行われ私は驚いたが、夫は「昔からそういう状況をみてきたから、それほど驚くことではない。」とサラリと言うのである。

日本のプロ野球でも試合終了時刻が遅くなることはあるだろうが、さすがにここまで遅くなることは考えられない。だから、今回の野球観戦で再度、「アメリカってすごいな。」と私は思わずにはいられなかった。

球場での時間潰し

雨が強くなり、気温もどんんどん低くなって寒さを感じるようになったこともあり、室内構造になっている球場のグッズショップを訪れた。いつもならグッズショップで何かを買うことはないのだが、夫は上着を持参していなく寒そうな夫を救うためにも、記念だと思いトレーナーをひとつ買うことにした。

Tシャツは40ドル~60ドル。トレーナー類は80ドル~120ドル辺りが相場なようだ。日常的に着用しても良いデザインのものを探し、購入後、その場で着用するのにレジでタグを切ってもらえるか聞いてみたが、レジにはハサミなどの刃物を置かないらしい。ということで、タグ付きのまま着用した。

店舗の全商品をじっくりくまなく見て1時間以上の時間を潰すことに成功したが、お土産探しで実際に必要な時間は恐らく20分程度あれば十分だろう。Tシャツやトレーナーはその売り場で着用しても誰も咎める人はいないから試着をしてみるといい。Sサイズでも日本のメンズのMサイズくらいの物が多い。

値段の高い使い捨て雨具

球場のグッズショップでは雨具のナイロンポンチョが8ドルで販売されていた。レジ付近にある籠にどっさりナイロンポンチョが置いてあり値段がついていなかったので、どうぞご自由という代物かとさえ思ったが、こういうアメリカ球場のショップでそんな無料のアイテムがあるわけがない。

横に居たスタッフに値段を聞くと8ドルと教えてくれたが、それは日本の100円ショップで販売しているレインコートより安っぽい造りのポンチョなのだ。日本円にすれば税込みで1200円以上である。一応、野球チームのロゴプリントはされているものの、後日再利用しようとは思えない粗末なものである。

アメリカの娯楽施設で雨具を買うことになったら恐らく同じ状況となるだろう。日本から旅行でアメリカに来る人は、雨天に備え日本の100円ショップでコンパクトな雨合羽を買っておきバッグに入れておくのが経済的且つ、合理的だと思う。

お金のことは気にしないから現地でポンチョを買おうと思っても、このショップに入る為に15分~30分程度は入店の為の列に並ばなければいけない。そういう手間を考えても、スペースを取らない100円ショップのレインコートをバッグにいれておけば旅行中の急な雨降りにも焦らず対応できる。

アレコレ食べてみる

今回は待ち時間も長かったからポテトチップスと同じタイプの袋に入った長年販売されているキャラメルポップコーンと、殻付きピーナッツを買った。私は気に入って完食をしたのだが、日本で買う殻付きピーナッツとは違い、殻付きピーナッツなのに、相当塩味が効いていて喉が渇くほどだ。

殻付きだと殻の捨て場所に困るのでは?と思うだろうが、みんな当たまり前の様に殻は足元に落としながらピーナッツを食べる。そしてそのままの状態で帰宅するのだ。ホットドックや、ナチョス等、他の食べ残しなんかも多くの人が席の下に置いて帰る。

今回私もついにピーナッツデビューを果たし、ピーナッツの殻は足元に置いてきた。こんなのもアメリカの野球場だからこそできることだろう。殻ゴミを気にせずに殻付きピーナッツを食べてみたいと思う人は、一度アメリカの野球場で体験してみたら良いと思う。

長い待ちにより多くの観客が離脱

3時間以上待たされ、結構な観客が野球が開始する前に離脱し帰宅した。というわけで、10時過ぎのゲーム開始時点には、当初の開始時刻7時時点より観客数が少なかったように思う。加えて、夜11時半を過ぎた辺りから、多数の観客の帰宅が目立った。

その為、深夜の1時を迎えた頃にはかなりの空席が目立ち、セキュリティもかなり甘くなっていた。ここぞとばかりに大の野球ファンはいつもなら絶対に座れないような席に移動し、野球観戦を楽しんでいた。こんな風に時と場合に応じてルールが緩くなるのはアメリカのいいところだろう。

指定座席の横に座ることもある

多くの人が自分の席に座るつもりでも空席が目立つ場合、自分の席のすぐ隣に誰かが座っていたら、自分の席から1~2席離れた場所に座ることはよくある。その席のチケットを持つ人がやってきたら移動するというつもりでそうするのだ。

私達もそのようにしていて、その後に私達が座った場所のチケットを持った人がやってきた。それで私達は移動しようとすると、「自分たちも更にずれたとこに座るからとりあえずそのままでいいよ。」とその人達はいい他の席に座っていた。今回はそのままその座席で最後まで試合観戦することになった。

見知らぬ人同士でもフレンドリーにコミュニケーションを取れれば、自分の指定座席から少々ずれて座っていても問題になることは余り無い。これも日本では基本ないことかもしれないが、空席が目立つメジャーリーグ野球では許容されている行動ではないだろうか。

英語のコミュニケーションに自信がなくても、その席の人が現れたら、笑顔で「SORRY(ソーリー)」と言い、傍の自分の座席に移動さえすれば問題ないだろう。こんなシーンで謝るなら笑顔で謝罪しながら、「いい座席だね(You have a good seat)」の一言を付けたら皆笑顔になるはずだ。

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