申請書を全て記入し、添付書類も準備して、医師から健康診断書類を手に入れたらついにUSCISに書類の発送する。
この記事は2024年の6月にグリーンカード申請をした際の情報をベースにしている。
USCIS申請書料金支払い小切手
USCISの書類申請で、とても大事な料金の支払いだが、私は我が夫の銀行口座から引き落としが出来る、必要事項を自分で書き込む小切手を利用することにした。
アメリカに住む人は大体誰もが自分のアメリカ銀行口座に紐づく小切手をもっているだろう。USCISの申請書支払いにはそれを活用するのが一番簡単だと思う。
小切手は申請書毎に1枚ずつ書く必要があるので、私の場合、4つの小切手を準備した。
書き方は小切手画像上のリンク先でから移動し、USCISのウェブページで調べる。アメリカ人の配偶者の小切手の場合、⑥は配偶者の署名を書き、⑤には「I-485 Form for Taro Yamada」という感じで申請書番号と、申請者名の名前を書く。
とても重要なポイントとして、申請書の申請料金だが、たまに料金の改定があるということなので、しっかり現在の各申請書の料金も調べて小切手に金額を書き込む。
USCISの料金確認のウェブページはhttps://www.uscis.gov/g-1055 このページのDownloadsと書かれた、USCIS Fee Schedule のPDFをクリックし、PDFに書かれている金額を確認する。
USCIS ウェブサイト https://www.uscis.gov/forms/filing-fees ページの
How to Write Your Checkセクションから引用
支払い方法は他にも郵便局で代金を払って小切手を用意するとか、クレジットカードを利用して支払うことも可能だ。
G-1450クレジットカードで支払う
クレジットカードや、デビットカードで支払いたい場合は、小切手画像上にあるリンク先の同じにある「Pay with a Credit or Debit Card」を読んで対応する。
その場合、USCIS申請書 Form G-1450「Authorization for Credit Card Transactions」は、小切手と同じように申請書の分だけ記入が必要になるらしい。
I-130、I-485、I-765、I-131の4つを申請するなら、 4枚 Form G-1450「Authorization for Credit Card Transactions」を記入するということだ。
一括申請書類一式 送付準備
遂に全ての申請書と書類の準備を終えて、私は発送する為に全ての書類を順序良く、重ねて束にした。
YouTubeではカバーレターをつけて申請書や、添付書類のリストをつけ、各書類の下部には分かり易いように付箋でどれが何か付けて発送すれば、USCISの担当者にもとて分かり易いという動画を見たが、私はカバーレターも付箋もつけないことにした。
正直なところ面倒だったというのもあるが、夫の「カバーレターも付箋も付ける必要はない」という決定的な断言に近い言葉を信じる事にしたのだ。
書類は全てアメリカスタンダードなレターサイズである。この書類を順序良く、分厚い紙の束へと下記のリスト順に並べた。
書類の順序
- G-1145 E-Notification of Application/Petition Acceptance (申請書)
- I-130 Petition for Alien Relative
- I-130A Supplemental Information for a Spouse Beneficiary (申請書)
- I-130添付書類
- I-485 Application to Register Permanent Residence or Adjust Status (申請書)
- I-485添付書類
- I-864 Affidavit of Support Under Section 213A of the INA (申請書)
- I-864添付書類
- I-765 Application for Employment Authorization (申請書)
- I-765 添付書類
- I-131 Application for Travel Document (申請書)
- I-131添付書類
写真と小切手は小分け袋に格納
パスポート写真サイズの証明写真は、小さめの透明なプラスチックバッグにいれた。アメリカだと、サンドウィッチバッグと言われるやつだ。
そして小切手も証明写真の入った同じ小さなプラスチックバッグに格納した。参考にしたYoutube動画によると、この小さなプラスチックバッグには証明写真だけを入れるという情報だったが、私は小切手も折らずに入る大きさだったので、同梱することにした。
小切手含めて、後日書類の受理はUSCISで問題なくされたので、私のやり方でも特に問題はなかったと思う。
USCIS送付書類総まとめのクリップ止め
全ての申請書と添付書類を上から順に並べて束にしたら、その上部に、I-693 Report of Immigration Medical Examination and Vaccination Recordの医院から貰った診断書の封筒を置き、その上に証明写真と、小切手を入れたプラスチックバッグを置いて、大きなペーパークリップで止めまとめた。
書類の穴あけや、ホチキス止め等は禁止らしいが、でっかいペーパークリップで書類を1つ止めすることは禁止されていないらしい。
この順番を考慮してまとめた100枚を超える紙の束と、封筒と、プラスチックバッグがしっかり固定された状態の束を、UPSの店舗へと持ち込んだ。
参考になるYouTube発送書類まとめ方
USCISの申請書の進め方で頼ってきたYouTubeのKseniya International チャンネルには申請書一括申請のまとめ方動画もあるので参考にしてもいい。
USCIS申請書一括申請書類のまとめ方動画(英語)
ASSEMBLING YOUR GREEN CARD PACKET | Concurrent Filing I-130 & I-485
私は完全にはこの動画で案内されている書類のまとめ方はしていない。
例えばカバーレターも準備しなかったし、付箋も準備しなかったし、申請書と申請書の間の仕切りとなるような表紙も準備しなかったが、それでも問題なくUSCISで受付が完了している。
それと、私はG-1145 E-Notification of Application/Petition Acceptance (申請書)は1枚しか送付していないが、この動画では4つ同梱しているようだ。私が手引書を読むところによると、G-1145は1枚同梱すればいいと書いてあったと記憶している。
実際に私は1枚のG-1145で、I-130、I-485、I-765、I-131の4つの申請書の受け取り連絡を貰っている。
自分の申請書なので、YouTube動画だけが正解と思わずに、色々な情報を参考にして、最終的にはUSCISが発信している情報に重きを置いて自己判断するのがベストだと思う。
USCIS申請書の送付先
USCISへの申請書の送り先もこれまた少々分かりにくいのだが、アメリカ人の配偶者など家族ベースの申請書送付先はこのリンク先で確認する。
USCIS 家族ベースの申請書送付先情報
https://www.uscis.gov/forms/all-forms/uscis-lockbox-filing-locations-chart-for-certain-family-based-forms
このリンク先のUSCISのウェブサイトが開いたら、ページを下の方にスクロールして、自分が今滞在している州が属する欄を見つけ、その右側に書かれている住所に送付する。
しかし、アメリカ国営のU.S. Postal Service (USPS)経由で送る場合と、FedEx、 UPS、 若しくは DHL で送る場合とで、送付先住所が違うのでそこは気を付けなければいけない。。
私も間違わないようにと、このページを印刷し、マーカーを引いて、自分の書類の発送先となる住所と、受取名のUSCISのLockbox名を分かり易いように準備した。
USPSを利用しなかった理由
USPSだって基本は、問題なく書類の送付ができる。しかし、実際にはUSPSは国営だけあって、安い代わりに紛失や、遅延が発生する確率が他の運送会社よりは高いのだ。
今回のこのUSCISへ送る書類は、私のアメリカ生活のライフラインとなるのだからと、夫も信頼性の高い配送業者の高めのプランで書類を発送することにしようと先手を打ってくれたのである。
UPS店頭での発送手続き
送付先の情報と、申請書類総まとめの束をもって近所のUPS店舗で書類発送手続きをした。
しかし、しっかり送り先などを確認しないと、UPS店舗のシステムが勝手に住所を省略したりするので注意をしないといけない。
「USCISの手引書には住所はこう書けとあるので、ここを同じように修正して欲しい」といくつか情報を調整をしてもらったら、最後は配送日数の選択だ。
到着スピードが早ければ早いほど料金が上がる。我が家は比較的早く配送されるプランを選んで発送したのだが、書類の配送に100ドル近く費用が掛かった。
それでも詳しく書類が配送される過程を見守れるし、書類が到着した日時もすぐ分かる。料金が高いだけあって、予定よりも1日早く、確かに速やかに私のグリーンカード申請書はUSCISへ届けられたのである。
ちなみに、G-1145申請書で依頼した、USCISで書類を受け取った際の24時間以内の通知だが、それはUPSが書類を届けてから3日後にやってきた。
USCISでは、一応24時間以内の連絡を目指すって意味だったのだなと解釈した。
こうして私は無事、私のグリーンカード申請書一式をUSCISに送付完了したのである。
USCIS申請にまつわるオマケの話
USCISへ提出する添付書類で、いくつもの「えっ?」という思いをしたので、それられについて幾つかオマケ編として記事にしておこうと思う。
必要のなかった警察証明書(無罪証明書)
私はグリーンカード申請をアメリカですることになった場合でも、日本の警察証明書といわれる、無罪証明書が必要になると思っていた。
しかし、実際は過去に犯罪経験が無い人に限っては警察証明書の提出が必要ないらしいのだ。
I-485 アジャストメントステータス申請書に数多くある犯罪歴などの質問に該当しない場合は、警察証明書は不要らしく、駐車違反程度の違反切符があってもそれは犯罪には入らないということだ。(交通事故を起こしている場合は、報告対象になるだろう。)
私は警察証明書が必要になると思い込んでいたので、アメリカでグリーンカード申請をすると決まった直後に日本大使館へ電話し、警察証明書取得のために日本大使館で指紋採集してもらい2~3カ月かかる日本からの警察証明書を取得してもらった。
その際に日本領事館からは、日本からこの書類を取得する為に時間が掛かるが、取得中であるという手紙を作成してもらった。当初は、USCISへの添付書類不足の連絡をしておいて、後日USCISに警察証明書を提出する予定にしていたのだ。
しかし、犯罪経歴が完全にクリーンならば、警察証明書が不要だと知って、結局取得した警察証明書も使用しないことになった。
日本領事館で受け取った私の犯罪証明書はしっかりと糊付けされた封筒に入っていて、封をしたままUSCISに提出するようにと言われた。使用しない場合は返却くださいと封筒に記載があったのだ。
とりあえず今後、警察証明書を取得するように言われた場合に備え、私はグリーンカードが取得できるまではこの警察証明書を保管しておき、使わなかった場合はその時に日本領事館に返却する予定だ。
翻訳書類と、翻訳証明書は第三者が対応
添付書類のいくつかは日本の行政が発行するものとなる。この場合必ず翻訳書類をつけるのだが、翻訳書類には翻訳証明書もセットで必要となる。
私はPCでの書類作成も得意だし、それなりに翻訳も出来るから、特に深く考えずに翻訳書類は原本と見た目がまるで同じ形式になる様に体裁を整えて、全ての翻訳を完了し、一度は私自身の署名を加えて翻訳証明書も完成させた。
しかし、そこで夫から、アメリカでの政府書類等は基本的に申請者となる本人が翻訳したり、翻訳証明書を付けるのは妥当ではないと言われてしまったのだ。
私はネット上で、自分で翻訳証明書も作成したという体験談記事を読んだので、全く問題視していなかったが、そういわれてしまうと不安な種は全て摘まなくてはいけない。
早速、原本に加え私の作成した翻訳書類と、無記名の翻訳証明書をバイリンガルの友人に渡し、内容をチェックしてもらい、翻訳証明書に署名をしてもらった。
翻訳に関しては全て自分で対応できると思ったが、出来る出来ない関係なく第三者が対応する必要がある場合があるのだなと、これも新たな学びだったように思う。
USCISに発送する書類のコピー
私は申請書に直接手書きするようにして、申請書を完成させた。それに署名などを加えた申請書や添付書類はUSCISに送付してしまう。手元に残るのは、戸籍謄本や、結婚証明書などの証明書の原本というものだけである。
しかし、自分が発送した書類のコピーを手元に置いておくのは、書類不備の連絡があった場合や、振り返りが必要になった場合にも必要だ。
私は政府書類などの書類は、ハードコピーか、デジタルコピーで保管を昔から徹底している。こういうのを残していれば、将来友人を助けることも出来るし、自分でこれらの更新手続きをするのに再度参考に出来るのだ。
今回は私はスマホのアプリのAdobe Scanを利用し、全ての書類を分割して写真を撮りながらPDFファイル化して、全てデジタルデータにして保有した。
このAdobe Scanの無料の機能で、PDFファイルはアプリから、スマホのデータフォルダにデータ保存も可能になっているのだ。無料なのに本当に優秀なアプリなのである。
USCISへ申請書を提出して一段落
こうして私はグリーンカード申請書類一式を無事USCISへ発送完了したのである。
いきなりグリーンカード申請することになって、1か月強で書類をまとめて発送を終えた。この先、どんな進捗になるかはわからないが、追加エピソードとして、グリーンカード取得までの経過もブログで記事でまとめていこうと思う。
引き続き、アメリカ国内でアメリカ人配偶者のグリーンカード申請シリーズは続く。