私の自身のグリーンカード申請のための申請書入手と進め方についてい大まかにまとめてみた。
この記事は2024年の6月にグリーンカード申請をした際の情報をベースにしている。
グリーンカード申請書の入手元
ビザ発行等をする米国政府組織、省略名称 USCIS(ユーエスシーアイエス)のウェブサイトで必要な申請書や手引書、沢山の有益な情報が取得できる。
U.S. Citizenship and Immigration Services
www.uscis.gov
このUSCISウェブサイトにはにグリーンカード発行に関する必要な情報が沢山準備されていてるが、読み切れないほどの情報がある。
USCISでは市民権の管理、全てのタイプのビザを管理する米国組織である。
アジャストメント オブ ステータスとは
アメリカ国内でグリーンカードを申請する場合は、まずI-485と呼ばれるAdjustment of Status(アジャストメント オブ ステータス)という申請書を利用する。
これがグリーンカードの申請書なのだ。
ESTAなどのVisa Wavirで入国した場合、多くは観光者としてアメリカに短期滞在しているわけだが、このアジャストメント オブ ステータスを利用し、アメリカで移民となる手続きが許可されると、永住権を手にすることになる。
I-485申請書自体は20ページだが、申請書の手引き書は何と41ページに及ぶ長い説明になっている。
しかし、I-485という書類は、アメリカ人配偶者の為だけでなく、様々な境遇の人の為の手引書になっているから情報が多いだけなのだ。
自分に該当しないページも沢山あるので、その量に恐れず、いざ手を付けてみれば意外にそれほど難しくないと気づくだろう。
紙ベースで申請か、オンライン申請か?
私は紙ベースの申請書類をまとめて、書類一式をUSCISに郵送することにした。
一番の理由はI-485 Adjustment of Statusは紙ベースでしか申請が出来ないからだ。
同時に申請する申請書でいうと、I-130申請書はオンライン申請が可能で、オンラインで申請する方が料金が安くなるが、それでも多くの人が紙ベースで一括で申請することを推奨している。
最終的にUSCIS側で、オンラインで申請した申請書と、郵送で送った申請書をリンクさせるのに手間取り、余計に時間が掛かる結果になる場合があると聞いたからだ。
オンライン申請書がある場合、オンライン申請のほうが申請料が少々安くなる魅力はあるが、私はグリーンカード取得の道のりが総括的に管理が楽そうだったから、紙ベースの郵送一括申請を選んだのである。
頼れるYouTube
実の所USCISの情報だけでは「具体的にどうすりゃいいんだ~!」という状態になる。
そんな時、YouTubeは強い味方だ。申請書を手元に丁寧に記入方法を説明をしてくれるチャンネルが沢山あるのだ。内容的には似たり寄ったりのものが沢山あるが、聞きやすく分かり易いと感じるチャンネルを探すといいだろう。
個人的にオススメのグリーカード申請YouTuber
私が「これはイイ!」と思ったのは Kseniya International である。
このチャンネルの主の英語は日本人にとっても聞きやすい英語だと思うし、とても分かり易いのだ。自分の英語力ではちょっと厳しいと思ったら、配偶者と一緒に見ればよいのだ。
このKseniya International チャンネルでは配偶者のグリーンカード申請について、アレコレ相当数の動画を作っている。
取り掛かる申請書の申請書番号を入力すれば、「ステップバイステップ(Step by Step)」と書かれた記載方法をひとつずつ進めてくれる動画も存在する。
私は少なくともこのチャンネルの動画を20~30本程見て、最終的に申請書類一式をまとめた。このチャンネルにはかなり感謝している。
USCISの手引書を中心に考えるが
申請書の手引きに従って申請書に記入を進めると、自分が記入しない情報欄にはN/Aや、NONE(回数など数字入力欄)に記入するとあるが、多くの場合 空欄のままでいいようだ。
とくに 「If any」で始まる部分は特に何か記載する必要もないらしい。そのため、私はミドルネームなどは全て空欄のままにすすめた。これはYouTubeガイドを参考にした。
しかし完全にTouTubeガイドと同じにしたかというと、そうでない部分もある。手引書には申請書の最終ページに情報を書き加える時には署名と日付を上部に書き込むとあったので、YouTubeでその部分を確認できなかったが、そのページにのみ、署名と日付を加えた。
その他、書類発送時の書類のまとめ方もYouTubeで学んだ遣り方よりもかなり簡略的にしたりしている。
それでも問題なくUSCISで書類の受理がされて、処理が進んでいるので、現在のところは、とりあえず問題はないのだと思っている。
グリーンカード取得支援業者という選択肢
グリーンカードの申請には弁護士を雇わず、支援業者のサービスを使うという手もある。
前回のブログでも紹介したBOUNDLESSなんかがグリーンカード取得支援業者である。
結局私はこの手のサービスも使わなかったが、友人は自分で進めるには色々疑問が出てきたので、シンプルシチズン(https://simplecitizen.com/)のグリーンカード取得支援サービスを使ったと言っていた。
友人がこの支援業者を利用した理由は殆どサポートは不要だとは思ったが、申請書を発送する為に申請書を一通りチェックして欲しいと思ったからだと説明してくれた。
シンプルシチズンではミニマムのサポートプランも提供している
https://simplecitizen.com/pricing/
基本的なサポートをしてもらいという人は、こういうリーズナブルなプランを頼るのもありだろう。
支援業者を利用する場合の流れ
実際のところ、私は支援業者のサービスを受けていないので確かな情報はない。
シンプルシチズンのウェブサイトを読むと、サービスの契約次第この支援業者のサイトにあるフォームに必要情報を書き込み、必要証明書類ファイルをアップロードするような形で必要な申請書類を作っていくらしい。
一通りの書類情報が揃うと、この支援業者のお抱え弁護士が総括的に書類のチェックをしてくれるのだそうだ。
一番安いプランは、最終的には自宅で自分で書類一式をプリントアウトして、各申請書に署名し、必要な証明写真と、小切手、USCIS指定の医師が封印した健康診断書を添付してUSCISに書類を郵送するらしい。
手厚めのプランだと、支援業者が申請書など書類一式をプリントアウトして自宅に配送してくれるようだ。書類を受け取ったら申請書に署名し、必要な証明写真と、小切手、USCIS指定の医師が封印した健康診断書を添付してUSCISに書類を郵送するという仕組みのようだ。
支援業者利用なしでも貴重な情報源
既に紹介済みだが、BOUNDLESS等、支援業者のウェブサイトでは相当な情報を提供してくれている。説明を加えて様々な質の良い情報を提供してくれているので参考にするとよい。
ウェブサイト上の情報であれば、ブラウザの翻訳機能を使って簡単に機械翻訳した日本語で情報収集できる。テクノロジーの進化に感謝である。
支援業者のサービスを契約しなくとも、この手の会社のウェブサイトで詳しい情報を得ることができ、頼れる存在として覚えておいて損はない。
私が使用し発送した申請書リスト
● I-130 Petition for Alien Relative 外国人親族ビザ請願書
・(I-130付属)I-130A Supplemental Information for a Spouse Beneficiary 配偶者に関する補足情報 (リンク同上)
● I-485 Application to Register Permanent Residence or Adjust Status 永住権登録/ステータス変更申請
・(I-485付属)I-693 Report of Immigration Medical Examination and Vaccination Record 健康診断と予防接種記録の報告書
・(I-485付属)I-864 Affidavit of Support Under Section 213A of the INA 経済的な生活保証宣誓供述書
● I-765 Application for Employment Authorization 就労許可申請書
● I-131 Application for Travel Document 一時帰国渡航文書申請書
● (確認書)G-1145 E-Notification of Application/Petition Acceptance 申請書受理時の電子通知依頼書
ブルーマーカー申請書はアメリカ人配偶者が記入
ピンクマーカー申請書は外国人(日本人)が記入
イエローマーカー申請書は基本USCIS認定のアメリカ人医師が記入
申請書は最新版を利用する
各申請書もたまに改定をしているらしいので申請書をUSCISへ送付する時には最新版の申請書を使っているのかUSCISのウェブサイトで最新版申請書をきちんとを確認しよう!
申請書の各ページの左下にある日付情報で確認できる
失敗談として、古い申請書を利用してUSCISに申請書を提出したケースでは、再提出する羽目になったという人の体験談をいくつか目にした。
こういう失敗でグリーンカード取得待機時間が長引いてしまうのだ。
2024年4月から申請料値上げ
私がグリーンカード申請をしたのは2024年6月のため、この2024年の4月からの申請料金値上げの影響をしっかり受けてしまった。選べるものではないので仕方がないが残念だ。
申請書 申請料金一覧
申請書(簡易略名) | 2024年3月末迄 | 2024年4月以降 | 差額 |
I-130 外国人親族ビザ請願書 | $535 | $675 | $140 |
I-485 グリーンカード申請書 | $1,225 | $1,440 | $215 |
I-765 就労許可証(I-485同時申請) | $0 | $260 | $260 |
I-131 渡航許可証(I-485同時申請) | $0 | $630 | $630 |
合計金額 | $1.760 | $3,005 | $1,245 |
私は、自分のグリーンカード取得まで早くても1年、長くても2年は掛からないだろうと考えている。
グリーンカードを待つ期間もアメリカで働きたいと思っているし、日本には病気に苦しむ父が居るので私は、I-765 就労許可証と、I-131 渡航許可証も併せて申請した。
働く予定もないし、1~2年くらいなら特に帰国する必要はないのだという人はこのふたつの申請書で申請料が更に900ドル近くかかるから、I-765 就労許可証と、I-131 渡航許可証は申請しなくてもいいだろう。
I-131 渡航許可証は2024年の3月末までの申請料が無料だったということもあってか、申請処理が追い付かなかったようで、多くの申請者が旅行許可証を受け取ることなく、グリーンカードを手にしたと言っていた。
現在は、この渡航許可証の申請料金が630ドルになったが、だからといって早急に処理されるようになるとは思えない。だから余計にこの渡航許可証の申請をするかどうかよく考えた方がいいだろう。
料金はいつ変更するか分からないので、申請時にはUSCISの料金表(G-1055 Fee Schedule)をしっかり調べることを忘れずに!
申請書類準備に心が折れたら支援業者を頼ればいい
グリーンカードの申請書を自分と配偶者の二人でやるのはやっぱり難しいと思う場合は、支援業者という選択肢を選ぶのが経済的にも良いのではないだろうか。
支援業者がアレコレと、「次はこうやって下さい」という指示に従って進めればいいのだから、結構楽だと思うのだ。
しかし支援業者を雇うなら、自分自身で申請書をUSCISサイトからダウンロード作業を始める前の方が効率的だろう。
なぜなら支援業者を使う場合、業者のウェブサイトに必要事項を直接入力する形で、業者のシステムがその入力された情報をUSCISの申請書にコピペして申請書を作るような形がとられているらしいからだ。
家庭用プリンタの必要性
自分で紙ベースで申請書をまとめるとなると、絶対に家にプリンターが必要となる。(プリンターは白黒があればOK) 私はプリントアウトした申請書にペン記入する形式にしたので、訂正の為に再プリントすることも多々あった。
プリンタが家にない場合、都度いちいちキンコースみたいな場所に印刷に行くのは骨が折れる。
家にプリンターもないし、申請書を自分の力でまとめるのはやっぱり不安だという人は支援業者を雇い、書類のプリントアウトまでしてくれるプランを契約するのがベストかもしれない。
自力でも申請書を完成することは可能か?
私でも自力で申請書をまめることができたので、やる気と努力、諦めずに突き進むことさえできれば、人の手を借りずとも申請は出来ると思うのだ。
私の場合、YouTubeの助けがあったことが大きい。そうじゃければ支援業者を頼っていたと思う。
引き続き、アメリカ国内でアメリカ人配偶者のグリーンカード申請シリーズは続く。