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モロッコ マラケシュ旅行 値札が無いお買物編

異文化暮らし

2023年12月突如、モロッコのマラケシュに旅をした。

いつかモロッコに行きたいと漠然には思ったことはあったが、その時は唐突にやってきた。
綿密な準備も計画もなく、どこかに旅行へ行こうとなって選んだ先は、私たち夫妻の友人の出身地であるマラケシュだった。

マラケシュはとても楽しい旅行先なのだが、小難しい部分がちょいちょいある。
ということでマラケシュの旅の準備話としてブログ記事にすることにした。パート④

相場価格が分からない!

マラケシュは買い物天国である。メディナの中心部には巨大なスークといわれる小売店が無数に立ち並び、中心部から蜘蛛の巣のように広がる路地に小売店が連なっている。

食器類を売る店、革製品を売る店、スパイスを売る店、カーペットを売る店、ランプ装飾品を売る店、靴を売る店、バッグを売る店、衣類を売る店、貴金属を売る店、小物土産品を売る店、香水を売る店、絵や写真を売る店、アフリカ装飾品を売る店と、埋もれる程に店があるのだ。

貰ってもいらないようなものも沢山あるのは否めないが、心奪われる可愛いものも沢山ある。

しかし、いつもそこには試練がある。値札はなく、買いたいものの値段が分からないのである。

値段交渉は売り子のエンターテイメント?

買うためには「これはいくら?」と聞くとお店の人が答えてくれるのだが、相場の3倍とかを言ってくる場合が多く、交渉して安い値段へと調整しなければいけないのだ!

これが中々面倒くさく、要領が分からないと非常につかれるのだ。中には定価売りの店もあるがその価格は適正価格よりも高い場合が多い。

売り子さんは、客との金額交渉をエンターテイメントとしている感じがする。

値段に正解などない

そもそも適正価格自体、誰も答えをくれないのだ。だから私は最終的に、「あるべき価格なんてないのだ!」という結論に陥った。

少々相場よりも高いお金を払ったとしても日本で買うよりは安い。だから最終的に自分がその値段に納得し、気に入って買ったものはそれでハッピーエンドだと思う他ないのだろう。

マラケシュ値段の交渉術

まず欲しい物があったら値段を聞く、売り子が答えた金額を聞いて、「それじゃ高い」といって交渉を始めるのだ。

「幾らならいいんだ?」と聞かれてうっかり高めを答えてしまい、相手がその価格に合意したら買わなければいけない文化なのだと知っておこう!

買う気がない場合は値段を聞くと面倒なことになりかねないので聞いてはいけないらしい。

本当に欲しい物ならいいが、買うという確信がなければ絶対に自分の希望価格は言わない方が良いだろう。

相手が言う値の1/3を目指して交渉

本当に欲しい物は、言われた値段の1/3の少々下から交渉するのが良いと思う。まず1/3を目指して価格交渉をするためだ。自分が提示した価格より下になることは絶対ない。スタートが大事なのである。

だからと言って低すぎる価格を言うと本気で怒られたりするらしいので、これまた厄介なのだ。

怒りスイッチが入っている風に見えたら、本当に予算がないと去ってもいいし、すごく欲しいと思ったら1/3を少し超えるような額はどうだ?と進めてみるのが良さそうだ。

お互いに値段交渉をし続けて、相手が価格を下げるのを待ち、自分も歩み寄ってもよいと思うなら、自分の提示価格を上げながら交渉するしかない。

すごく欲しいという気持ちをみせてはNG

すごく欲しい物に出会っても、コレがすごく欲しいという気持ちは出来るだけ隠す必要がある。

相手は、こちらがそれをすごく欲しいという気持ちを察すると、「これ以上は値引けない」と言い出すのだ。相手に気持ちを悟られずに、「じゃ、他の物を探すよ」と立ち去ろうとすれば、きっと値段を下げて来る。

駆け引きが難しいので、本当に欲しい物に出会う前に、そこそこ欲しいというもので、訓練しておいたほうがいいかもしれない。

折り合いがつかなれば立ち去ってOK

お互いに10分以上値段交渉をしても、折り合いがつかないことはある。相手が頑として値段を下げなければ、お礼を言って立ち去ろう。

例え交渉に20分要したとしても、値段の折り合いがつかない商談ならば、何も購入せずに店を去っていいのだ。

立ち去るときに売り子が「お前の価格でいいから!」と言って売買が成立することも頻繁にある。とにかく相手は損をするなら絶対に売らないし、儲けがあるから売るのである。

買う方も強気で行かないといけない。しかし、交渉が長引いてもとにかく笑顔を絶やさず一連のやり取りを楽しんでくれとアドバイスする商売人がいた。中々難しいが笑顔を絶やさず強気で攻める買い物をしないといけないらしい。

マラケシュお買い物参考価格

スークの中にもスークの外にも定価で商売をしているお店がある。その価格を参考にしても良いだろう。ただ定価は高めに設定している店は多い。

値段の無いほうの店で安く買い物できることもあるが、ぼったくられることもあるので定価の店を選ぶ人もいるくらいだ。

ぼられたくない!マラケッシュで出来るだけお安く買い物をしたい!とあれば、まず1日中あっちこっち歩いて値段調査をしてみると良いだろう。

調査中に「幾らなら買うの?」という店の押しの強い店員さんに出会うだろうが、今日は「お金がないから見て楽しむ日なの」と、負けずとにかく笑顔で振り切ろう!

適正価格を学べるマラケシュ伝統工芸館

マラケシュ伝統工芸館といわれるEnsemble Artisanalで値段調査をして、スークの買い物ではその価格より下目で交渉をしていくという方法もある。

Ensemble Artisanal: Av. Mohammed V, Marrakech 40000, Morocco
Google map

このEnsemble Artisanalには安い店もある!定価でバブーシュ60MAD~で売っている店もあった。

私は少々出来の悪いバブーシュを50MADで買い、革のサンダルを100MADで買い、ベルトを50MADで購入したがスークだったらもっと高い値段で売りつけられただろう。

ベルトの金具は気に入らないと交換までしてくれるのだ。追加の穴あけも気前よく対応してくれた。

定価のお土産屋さん

スークの外にある定価制のお土産屋さんはなかなか良い。スークの外にある店の方が安いと思った。私はスークの外にあるお気に入りのお土産屋さんをみつけ、お土産のタッセルキーホルダー、飾り瓶、キャンドルホルダーを購入した。

住所を共有しようにも住所がはっきりしない。ジャマ・エル・フナ市場から南に延びる道Rue Riad Zitoun el Kdimを通り、Tinsmiths Squareという広場まで来ると、左にRue Bahia Bab Mellahという道が続くのだが、丁度その間にこの定価のあるお土産屋さんがある。

ハビア宮殿に見学ついでに立ち寄るのも良し。タッセルはスーク内で見たものよりも造りが丁寧で、ひとつ10MAD、瓶は15MAD、キャンドルホルダーはどこよりも安く80MADという値段だったので小物はスークの外の定価販売の店がいいというのが個人的な意見だ。

私は編みバッグも買ったのだがこれはスークの外れで交渉して130MADで購入した。

このバッグは始め値段は300MADと言われたのを、粘って130MADに値切っで購入したのだ。スーク外の定価店で同じものを150MADで売っていた。しかし後日、スーク内にも同じようなバッグを定価90MADで売る店を1軒だけ確認している。

買い物を楽しむ為に妥協点を探す

歩き回ればお買い得を探せるかもしれないが、足を使って探すのは時間も体力も必要だ。だから、あえて数百円という差の最安値を探す必要はないかもしれない。

マラケシュで商品の値段に正しい物はないと思って挑むのが良さそうだ。

買い物は、とにかく笑顔で楽しむことが大事らしいので、買わなかったとしても去るときには「素敵な商品だね、ありがとう。また来るよ。」と気持ちよく店を出よう。

カーペットを買う

カーペットを買うのは何とも難しかった。これも伝統工芸館というEnsemble Artisanalでよく品物とサイズと値段を勉強しておくとよい。

私もその道を歩んだというのに、肝心の値段はうろ覚えで結局スークでカーペットを買うときに、役立てることはできなかった。ちゃんとメモを取っておくんだったなと、後悔した。

カーペットは騙されやすいらしい

カーペットは素材は絶対に自然素材のウールが良い。しかしスークで買い物をするとナイロン繊維を掴まされることも度々あるようだ。それにヴィンテージ品を探している場合も危険である。

新品カーペットに薬品を塗り、天日干しをしてヴィンテージ加工をし、吹っ掛けた値段で偽物ビンテージ品として売るということも多発しているようである。

気に入ったら値段は予算で決断

私と夫は、とあるカーペットをとても気に入りそれが作られてから50年以上たっているというヴィンテージ品を2,000MAD出して購入した。この値段は安いのかもしれないし、高いのかもしれないが、もう気に入ってしまったのでこの金額で買ってもいいと私が納得して購入したのだ。

人通りの少ない路地には掘り出し物アリ

マラケシュの滞在も残り数日となった頃、メディナの外れの閑散とした小道のお店に入った。小物やカーペットを売っている店で、カーペットの値段はスークの中にある店の金額よりもかなり安かった。

観光客が殆ど通らない道だし、「初めからかなり安い値段で売ることにしている」と店主は言っていた。その店のカーペットは素敵なものが多く、値段も魅力的で「この店に早く来ればよかったな」と後悔をした。

あちこち、いくつもの店を物色して歩けば値段の感覚も掴める。

その感覚を早く掴んでいればこういう良い店で買い物も出来ただろう。私はこの時、既にカーペットの買物は済ませていたので、この店では結局何も買っていない。

一旦買い物に満足したら、後悔するから不要に余計に見て回ってはいけないのかもしれない。

買い物テクニックを磨いて存分に楽しもう

マラケシュでの買い物は楽しいが、値段交渉という大変面倒で疲れる一面がある。

それでも日本で買い物するよりも相当に安い値段で素敵なものを買うことができるのだ。

値段交渉の仕方を学び、買い物方法や、相場感覚さえ掴めれば、もっと楽しく買い物が出来ると思う。

ハーブ屋さんには要注意

スークには、沢山のハーブ屋さんがあるが、彼らには気を付けよう。彼らはかなりのぼったくりだ。「とにかく話を聞いて!お茶を飲んで!!」と言われてもハーブ屋さんは避けておいた方がいいお店と思う。

ハーブ好きで色々学びたいという人はエンターテイメントとして立ち寄ってもいいが、彼らが最終的に売りつけるハーブはモロッコ価格からすると、相当なぼったくり感があるので注意が必要だ。

今日は買わないを徹底して、気に入ったらネットで金額をみて納得できれば翌日買いにいくってのもありだろう。

せっかくマラケシュの買い物の楽しみ方を色々と習得したので、この教訓を生かすためにも、将来またマラケシュで買い物を楽しみたいと心底思う。

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