当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

行き詰ったら一旦停止してみよう

キャリア話

世の中には次々と問題解決できる優秀な人が沢山いるが、私は生憎そのタイプではない。

しかし私にも出来ることはある。私には諦めずに解決策を探すしつこさがある。

データアナリストとして仕事をしていると、次々に新しい課題となる依頼がやってきた。「コレコレこういう指標が欲しいから、データをまとめてくれないか?」と相談を受けることが多かった。

サクッと計算できるものから、「ソレを計算する為の数値が存在しないんですけど?」というケースまで様々だったが、相談されるものは基本的に一筋縄ではいかない物が多かった。

欲しい指標に対し、直接的に元となる数値が存在しないことばかりで、あっちこっちの数値を持ってきてきては指標が算出できるか計算式が成立するか作業をする。

私の脳みそはそれほど優秀じゃないからアレやコレや仮説を立てて、準備した数字を使ってひとつずつ式を試しながらノロノロと計算式を完成させるほかなかったのだ。

本当に優秀な数学が得意な人であれば、あれやこれやテストしなくともサクッと数式も作ってしまうのだろうが、担当の私がやるしかないので、時間が掛かっても諦めずに数式を組立てた。

周りの人は私が比較的スムーズに頼まれた指標を準備していたように思っていたかもしれないが、実際はかなりの時間をかけて作るっていることが多かった。

自分の職を失う可能性はあるものの、優秀な人を雇ってやってもらった方が会社にとっても経済的で効率的ではだろうか?と常々思ったものである。

幸か不幸か、私の所属していたビジネス部門のデータアナリストには面倒な仕事が沢山あったのと、予算の問題もあったので数学が得意な優秀な人を採用できなかったのだろう。

ということで会社も仕事のスピードは月並みな私がコツコツと時間をかけて計算式を完成させることを受け入れていたと思われる。

私が計算式を組立てるその過程はまるで、レシピを知らない料理を作るのに、調理方法と味付けに苦戦しながらキッチンに立っているようなものだった。

調理方法は揚げるのか、炒めるのか、味付けは砂糖なのか、塩なのか、ニンニクなのか、お酢なのか、「どうやったらレストランで食べたあの味になるのか?」と試行錯誤で挑んでいたのある。

試行錯誤でも、継続して何度も一生懸命対応し挑んでいると、勘がよくなってきて、作業に掛かる時間が短くなってくるものである。

私の作業スピードが少々遅くとも上司とタスクリストと予定の共有さえしておけば対応スピードに文句がでることはなかった。

こういう時にタスクリストを併用しながらのホウレンソウ(報告・連絡・相談)は役立つのだ。

少々入り組んだ指標の計算式を作る時にはじっくり取り組む為に、その日のうちにやらなければいけない仕事は全部さっさと早めに片付けた。取り掛かるのは夕方になることが多く、残業しても苦戦して数時間掛けても計算式が完成しないこともよくあった。

計算式をその日のうちに片付けたいと思って残業して粘っても、どうしても答えに辿り着けないことが実はよくあった。

何時間かけても出来ない時は出来ないのだ。夜9時を過ぎても出来ない時にはその日の仕事は打ち切ることにした。

こうやって一旦仕事を打ち切った時点で、既にひと通りの思いついた計算式は全部検討を済ませていることが多く、仕事からの帰り道はそれらをもう一度整理して考えてみるのだ。

そうすると何が功を奏するのか、突如として脳裏にヒラメキがやってくるのだ。「アノ数値をコウして計算すれば、完結しそうだ」とポッと閃くのである。

何時間もあ~でもない、こ~でもないと延々計算式を色々試してしている時には解決策は見つからないのに、アプローチに悩み仕事を切り上げて帰宅しているとどういうわけか、ポっとヒラメキ解決策が与えられるのだ。

仕事で依頼される指標とは、それに関連する数値が各種存在していることが多く、依頼されるその指標自体、各自が以前働いていた職場で扱っていた指標だったりすることも多く、大体2日費やせばどうにか算出できるものが多かった。

2日かけても出来ない指標は私にはお手上げな物として、代替案を依頼者と共に探ることで解決していた。

十分な関連数値を会社システムに持っていないこともあったし、直感的にムリだと判断したら依頼者には「そりゃ無理だな」と答えつつも、並行して調査をしてみて可能な限りは検討はした。

自分では全く算出することが出来ないからと私に指標作成を依頼してくる人が多かったので、その日のうちに依頼された指標が出来上がらず、時間を掛けて取り組んでも殆どクレームが上がることはなかったことは私にとって幸運だった。

私が指標を計算するために費やした計算式作りは何度となく行き詰まり、夜な夜な仕事から帰宅する帰り道でポっと閃き、数式を完成するための足掛かりを得たりしたが、うっかりそれが何か忘れてしまうという事もあった。

帰宅途中に突如天から降ってくる解決策アイデアは「忘れてはいかん!」と必ずスマホを取り出し、解決策を自分の会社メールアドレスにメールをするようにした。

指標を算出する為の計算方法は1つではないことの方が多い。割り算を第一段階で使って、掛け算を第二段階に使ってもいいし、その逆にしてもなんの問題はないことが多い。

小難しい公式を使っても問題ないが、私にそんな知識はないので至ってシンプルな計算を利用する。誰にでも分かり易いように割り算を先に使った方が良いときもあれば、逆もある。しかし結果が変わらないのであればその辺は適当にやってもいいのである。

指標が完成した時には、依頼してきた人に対し、どんな公式を使い計算しているのか、実際の数値を利用し、算出方法を詳しく説明する。だからむしろ分かり易い公式で計算している方が丁度よいのだ。

いつも新たに指標の算出依頼を受ける時にはなんとなく2日、3日の内に計算できますよと引き受けていたが、絶対に出来る確信があったわけではない。

そんなんで良くデータアナリストとして働けたなと思う。

計算式を完成できずに取り合えず諦めて帰宅し、帰り道で解決策を閃くことを期待するやり方でもどうにかなっていたのだから笑ってしまう。

仕事でもプライベートでも問題があって解決策を探しているがいくら考えても見つからないという人は、一度ぐったりする程いくつもの解決案を考えてみた後、全く違うことでリフレッシュをすることをオススメする。

「今日はもう諦めて、明日また頑張ってみよう。」と休憩を挟んで諦めずに取り組めばふとヒラメキが天から与えられるのではないだろうか?

解決策模索中に行き詰まったときの対処法

  • 頑張るのを一時停止して試したことを振り返えりつつ、休憩する
  • 締め切りの時間を考えてながらも、一度違うことを手を付けてみる
  • 解決策が何処からでもいいので与えられることを望み続ける

タイトルとURLをコピーしました