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原子力発電所と放射能被害のリスク

日本暮らし

目に見えないものを理解するのは難しい。しかし、目に見えないものでも人体に影響を与えるようなものなら必要な知識を持ち、どんなリスクを負う可能性があるか知ることは必要だ。

ドラマ・チェルノブイリ

海外ドラマ 5話構成になっている「チェルノブイリ(Chernobyl)」を見た。このドラマを通し、原子力発電所で起こる一番怖い事故、放射能被害について理解することができた。映像を通して放射能が人に与える影響をショッキングな実態と、その怖さを見せてくれたのだ。

人が強い放射能を浴びた時、どのくらいの時間を掛け、どんな症状を経て死に至るのかという過程だったり、どういう仕組みで放射能は人体を傷つけるのか、また放射能の影響を受けた土地や物についての知ることがきでた。

強い放射能を受けてしまった場合、その人体さえも有害になり、周りに放射能をばら撒く脅威的存在になるということも理解した。

しかし、ドラマだけに事実よりも大袈裟に盛っている部分はある。強い放射能に接触しても瞬時に肉体が崩壊し始めて出血するということはないらしいし、死に至る時に全身が溶けた状態になることもないらしいが、数週間かけて死に至るというのは決して大袈裟な話ではないという。

もう一つのこのドラマの見どころはソビエト連邦国の体制だが、私はドラマを見て日本の政治体制もそれほど変わらないのではないかと思ってしまった。日本の政府がどれだけ正直に世界に向けて事実を常に伝えられるかと思ったのだ。

しかし、スパイ活動で有名なKGB機関を持つソ連は日本ととても違うと感じた。KGBの機関もこのドラマには深くかかわってくる部分があり、KGBの活動の一部をこのドラマを通して垣間見た。

実話にはない部分

だいたいの出来事や、どうして事故が起こったのかは事実に基づいたストーリーになっているらしいが、事実に忠実なストーリーになっているかというとそうでない部分も多々あるという。

主人公であるレガソフ博士は認識者として事故対応の為、リーダーとして活躍する。そのレガソフ博士の助け薬として女性のホミュック博士が登場するが、この女性は実際には存在しない。数多くの認識者の働きを完結に纏めるためにドラマではこの女性を立てたのだと説明されていた。

ドラマでは、レガソフ博士はまるで独身者のような描写がされていたが、実際は奥さんもいたし、子供もいたらしいが、その部分についてはドラマの要素を絞る為に彼の家族について触れることはまるでなかった。

過去に起こった事件が映画やドラマになることはよくあるが、話を必要な尺にはめてテンポよく話を進めるために、事実とは違う部分があるというのはまぁ普通のことなのだろう。

FUKUSHIMA50

3.11の大震災で、福島の原子力発電所で原発事故を起こした話も映画化された。 「FUKUSHIMA50」という題名が付けられ、50代の原子力発電所員を中心に暴走する原発に立ち向かい、危機終息への取り組む様子が映像化された。

この映画は原発で何が起こっていたか、日本政府と東京電力本社とがどのように事故原発現場に関わっていたかを知ることができたが、放射能の被害を受けて重度の被爆をするとどうなるかというような部分は殆どなかった。

それでも、放射能を浴びた場合の健康被害の恐怖については説明されていたし、大量の放射能を浴びると言うことが非常に怖いことであるし、原発を持つことの怖さについて十分に伝わってきた。原発は暴走し、社会を破滅させる力を持っていることも分かった。

福島の原発は十分大事故だったが、もっと大惨事になる可能性だってあったということも伝えられていた。それを思うと、これからも原発を使うということに世界の多くが疑問を持つことを求めた映画ではなかったかと思う。

原発事故リスク

誰も原発事故なんて望まない。しかし、人が作り人が動かすものに絶対の保証なんてあるわけはない。そう思うと、原発が存在する以上、原発事故はいつ起こってもおかしくないし、突如としてその日がくることを覚悟し暮らすほかないのだろうか。

現代は地球の裏側で起きた事故だって数分後には世界中に伝わる世の中だ。それに原発事故がその土地や人類に与える影響の大きさも過去の原発事故を通して分かっている。だからチェルノブイリのような情報隠蔽はできないことは確かだ。

しかし情報隠蔽や情報不足に関係なく、大きな原発事故が起きてしまったら事故を起こした土地を中心に何年も人が暮らすことができない状況を瞬時に生み出すわけだし、大きな事故が起きても直ぐに対応するすべがこの世界にまだあるとは思えない。

チェルノブイリでは事故後、日常をそのままに置き去りにされた町があるが、そこに置き去りにされたのは物だけではない。そこに置き去りにされた家畜やペット達は、政府によって射殺処分されている。

私の周りに暮らす人でペットを飼っている人たちは皆、災害で避難するときにはペットと一緒に避難するにはと考えているが、チェルノブイリのようにペットを置き去りにすることを要求されるこだって考えられる。

自然界に生きる動物にためにも、人が生きていくために必要な水や農産物を作り出せる土地を守るためにも何かもっと安全な電力を生み出さないといけないのではないかと考えさせられた。

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