2023年12月突如、モロッコのマラケシュに旅をした。
いつかモロッコに行きたいと漠然には思ったことはあったが、その時は唐突にやってきた。
綿密な準備も計画もなく、どこかに旅行へ行こうとなって選んだ先は、私たち夫妻の友人の出身地であるマラケシュだった。
マラケシュはとても楽しい旅行先なのだが、小難しい部分がちょいちょいある。
ということでマラケシュの旅の準備話としてブログ記事にすることにした。パート①
モロッコ旅行の為のお金の準備
マラケシュは買い物天国である。可愛い雑貨がメディナ周辺町中に溢れているのだ。
しかし買い物するにも、食事するにも、タクシー乗るのも基本が現金なのである。しかも、お釣りの準備をしていない店もあったりするし、タクシー運転手はそもそもお釣りをくれる準備がほぼ無い。
サービスに対しても少額のチップ文化があるから、小銭を含むお金の準備が大事なのだ。
クレジットカードが使える店は、マラケッシュだとそれなりの宿とか、フランス系の高級レストランくらいだ。
スークというメディナの買い物天国市場でカーペットとか高い物買い物をしてもクレジットカードを使おうとすると手数料が取られるのでやっぱり現金が主流なのだ。
だから私はモロッコに到着したら空港でそのまま現金調達をして、ついでに小銭も準備することをオススメする。
小銭は意識して確保しよう
観光客が行くレストランやお土産屋さん、タバコ屋や生活用品ではほぼ問題なく、大きなお札を使ってお釣りを貰うことが出来る。
こういう場所で意識して適度に小銭を収集しておくと、チップを渡す時や、タクシーに乗る時、現地の人が行く安いレストランに行って支払いをする時に安心なのだ。
旅行の最後に小銭が沢山あったとしても、少額のお土産をアチコチで買うときに使いきれるだろうし、常に小銭は多めに持っているに越したことはない。
見学施設さえお釣りの準備がない
マラケシュの近辺には、色々な見学施設がある。そこで素晴らしい古いタイルモザイクや、建物の見学を楽しめるのだが、私が入場料を支払う時に、大きなお札を出すと、お釣りの準備がないというのだ。
沢山の見学者がいるので、絶対に沢山細かいお金があり、お釣りが出せるはずだが、ぴったりか、お釣りなしの2択なのだ。
私達夫妻は、近くの雑貨屋で飲み物を購入して小銭を作り、見学施設でピッタリのお金を払い入場したが、ほんとにマラケシュは細かいお金の準備がないとちょっと厄介だなと感じたのである。
マラケシュで空港でのお金の準備
円滑で楽しい旅を始めるのにまずはマラケシュ空港に到着後、直ぐにマラケシュ空港にあるATMで現金を引き出そう。
私のオススメATMは信頼性のある、他と比べて手数料の低い郵便局 POSTE MAROC の AL BARID BANK のATMである。
どこにでもあるわけではないが空港にもマラケシュの街中でもAL BARID BANKのATMはみつけられる。宿に着いたらグーグルマップで、AL BARID BANKのロケーションを確認しておくのもいい。
マラケシュの空港で荷物引き取りエリアにいくつか両替所があって日本円から直接換金するのであれば、この窓口を使うのも良いだろうが手数料が高い。
だからキャッシング機能のあるクレジットカードか、海外のATMで使える銀行カードを使ってAL BARID BANKのATMから現金を引き出す方がいいのだ。
マラケッシュ空港のAL BARID BANK ATM
オススメのAL BARID BANKの空港ATMはセキュリティーゾーンである手荷物回収エリアを出て右手にある出発ゲートに続く通路の先にある。
進み続けると空港の出発ゾーンの方に郵便局 POSTE MAROCのAL BARID BANKのATMがあるので、そこでお金をおろすのがベストである。
手荷物回収エリアを出るとすぐ右斜め前に4社のATMが並んでいるが、それは使わずに出発エリアへ数分進んで、郵便局系のATMを使うのがいい。
下にある写真のと同じロゴを求めて空港のAL BARID BANKのATMを利用しよう。
黄色と青のPOSTE MAROCと書かれた郵便看板がまず見えて、その下にこげ茶と黄色のデザインの AL BARID BANK ATMをみつけられるはずだ。
マラケッシュ空港で小銭の準備もしよう
AL BARID BANKのATMでお金を下ろしたら、到着エリアに戻るのだが、その途中に夜中でも開いている小さな売店がある。そこで額の大きなお札を使って飲み物を購入して高額のお札を崩しておこう。
お釣りをお札で貰ったら、お札を一枚をだして「Can you exchange it to be coins, please?」とお願いすれば対応してくれるはずだ。
モロッコではタクシーに乗る場合や、迎車がある場合、それに宿に向かうのに荷物を運んでくれるお手伝いの人に、少しチップを渡すのが礼儀なのだ。
だから細かいお金をもっている必要がある。私はこの小さな売店で細かいお金へと両替しておいたおかげで、宿までの送迎運転手と、送迎車を降りた後、リヤカーで手荷物運送してくれた人にチップを渡すことが出来たのである。
AL BARID BANK の ATM
左上の黄色と青のロゴが郵便局のマーク
ATM機械は右下のグレーと黄色のデザイン
モロッコのATM
モロッコのATMを使う時には海外のATMでも使える銀行カードか、キャッシング機能のあるクレジットカードでお金を引き出す。
私は手数料が余りかからない信頼できる郵便局 POSTE MAROC のAL BARID BANKのATMを探して利用していた。
しかし、都度お金を引き出すのに2,000MAD迄しか引き出せないのだ。だからもしも5,000MAD引き出したいとなると3回はATMを操作する必要がある。
引き出し上限と手数料を考慮してATMを使うなら都度上限金額の2,000MAD(3万円弱)を引き出すのが一番効率的だ。
お買物を沢山するということは現金が沢山必要になるので基本は都度上限金額で取引しておいて、足りなくなったらATMに足を運び再度上限額で引き出すのが良い。
町中にある郵便局のATMを使う時はいつも多くの人が並んでいた。自分の番が来たら、例え人が後ろに何人も人が並んでいても気にせず必要な回数だけ操作しよう。
私も宿代やらカーペット代を払う為に続けてATMを4回操作した。
週末のATMに注意して早めに対応
驚くことに週末や夜になるとATMのお金が無くなり、操作が出来ない状態になることがある。
実際に私も複数あるATMのなかで、これは誰も並んでないなと思って操作を進めたら、「このATMには十分なお金がないので処理を中止します」とメッセージが出てキャッシュカードが返却されるという場面に遭遇した。
日本では考えられないが、マラケシュのATMではそういう状態に出くわすのである。
お金を引き出し過ぎるのは危険かもしれないが、現金がなくなるのも困る。
丸1日ショッピングを楽しみながら街を歩けば滞在中に大体いくらお金があればいいか分かるだろうから上手に現金を準備して、安全に管理して、旅を楽しもう!
メディナの使いやすい両替所
私も一度は、メディナにある街中の両替所で現金をモロッコの現地通貨に両替した。
メディナ付近で一番レートの良い信頼できる両替所を調べていきついたのが、Bureau de Change Hotel Aliという両替所である。
Bureau de Change Hotel Ali
グーグルマップ: https://g.co/kgs/AzvugE1
住所: Rue Moulay Ismail, Marrakech 40000, Morocco
殆どいつも多くの客がいて結構並んでいる。きっと15分以上待たされることはザラだろう。それだけ人気のある両替所らしい。
もし現金換金を旅の間にしたいと思ったらココの利用もありだろう。
モロッコでのチップ
なんとなく意外だが、モロッコはチップを渡す習慣がある。
私たち夫妻は、マラケシュの空港に到着したのが夜の12時頃だったので、初めから宿に送迎をお願いしていた。宿に支払う送迎料金は20ユーロと結構高いが、1日かけて到着したモロッコで夜遅くに自力で宿までたどり着くのは難易度が高すぎるのだ。
宿からは、送迎料金は宿でチェックアウト時の支払いになるから、運転手へチップのみ渡してくれと言われたので送迎代金20ユーロの10%となる20MAD(300円)を運転手へ渡し、手押しリヤカーで車から宿まで荷物を運んでくれた人に10MAD(150円)のチップを渡した。
妥当な額だったかは不明である。
直感が働き、空港で小銭を準備しておいて本当によかったと思った。送迎者を降りた後に、リヤカーの手押し車の荷物を運ぶお手伝いさんがいるとは聞いていなかったからだ。妥当はチップ額はわからなかったが、10MADを渡したのだ。
ATKから引き出す現金は大体100MADが最小単位になっているので、やはり面倒でも空港時に小銭を準備しておいたほうがスムーズなのだ。
宿に依頼する送迎はタクシーよりもよい車が使われる。そして空港の建物の入口で宿名のカードを持ち客の到着を長い間待っていてくれるのだ。その為に現地のタクシー料金と比べても比較的高額な料金を払っているのだということを理解しよう!
レストランの支払いでもチップを渡す
レストランでも大体10%位のチップを支払った。地元の人のレストランだと二人で150MADで満腹になる。そもそもの料金が安いので、満足度によって担当者へ10%から30%のチップに「THANK YOU」のひとことを添えて渡すと笑顔が見れた。
アラビア語でアリガトウは、「ショクラン」と言うらしい。私は「食べる蘭」を頭に思い描がき、スムーズに「ありがとう」を覚えることが出来た。
安い現地の店では英語が通じないことが多いが、それでもお店の人が頑張ってこちらの希望するものを提供してくれたりするから、そういう場合は「ショクラン」の一言と、チップを弾んであげると良いだろう。
タクシーの料金と支払い
まずタクシーの料金の支払いは100%現金だと思ったほうが良い。
マラケシュの町中を走るタクシーはかなり安い。正当にメーターで走ったら相当に安い。しかしメーターを付けて走ってくれるタクシー運転手は相当少なく、都度値段を交渉してタクシーに乗る方が標準に近いのだ。
メーターでない値段であっても日本のタクシーと比べればマラケシュタクシーはすごく安い。
1時間歩くならばタクシーを使うほうが絶対に楽で目的地にサクッと到着できるから、旅行中タクシーは非常に便利な乗り物としてお世話になることが多いだろう。
私たち夫妻は、ハビア宮殿付近からタクシーに乗ることが多く、そこからギリーズ(Gueliz)の北側に何度か食事に行ったが、メーターを使えば10MAD位で到着できるのだ。
しかし、メーターで運転してくれる運転手は殆どいないので交渉してチップ込で30MADで乗せてもらうことが多かった。
メーターで走ってくれた運転手には沢山チップをあげよう!
私はメーターで走っている運転手には感謝の気持ちが溢れ、大体タクシーメーター料金の倍額近くお金を払った。タクシー運転手も喜んでくれていたが、交渉して乗るタクシー料金より安いのだ。
タクシー値段交渉後の乗車はスムーズ
タクシー料金の交渉は、車の外か窓越しに交渉するのだが、ギリーズまで行くのに「40MADとか50MADじゃないとダメだ!」という運転手も沢山いたが、そういうタクシーからは歩き去ればいい。
去ろうとすると「30MADでいいから!」という運転手もいた。
一度決めたタクシー料金をひっくり返されることはなかった。約束を守るモラルがあるらしい。
しかし、支払い時に大きな額のお札しかない場合お釣りをくれるとは限らない。100MAD札しかなければそれを取られる可能性だってある。だから小銭はしっかり準備しよう!
私たちがマラケシュを去る日、メディナエリアから空港まではタクシーで移動した。夜中の1時過ぎでタクシー客が減っていたこともあり、私たちは100MADで空港まで移動できた。
運転手は始め150MADじゃないと駄目だと言っていたのだが他に客がいないので、結局、私達を追いかけてきて「100MADでいいよ」と空港まで乗せてくれた。
夜8時とか9時の道路が混んでいる稼ぎ時だったら100MADで乗せてくれるタクシーを見つけるのは難しかった気がする。
モロッコ旅行を楽しむには現金が必要
マラケッシュに滞在中はメディナ近辺で行動することが多く、そのためなのか常に現金が必要だった。
アメリカや日本だと、現金利用の頻度が減った私には、初めはクレジットカードが殆ど使えないことがショックだったが、現金の調達方法さえマスターすれば十分買い物も楽しめた。
マラケシュの旅はお金の準備ができていれば、楽しい時間を過ごせる場所だとおもう。