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どうせ笑われるなら、自分も笑ってしまえば皆楽しい

私には、10代の頃から家族間で時より呼ばれるニックネームがある。昔から、私はかなりそそっかしく、色々やらかすゆえにつけられたニックネームで、それは「うっかりハチベイ」なのだ。昭和世代にはよく知られている水戸黄門にでてきたソレである。

皆を笑かす失敗は自分も笑う

失敗にも沢山の種類がある。周りを怒らせる失敗、自分の成長過程に必要な失敗と、色々な失敗がある。しかし、それほど人に迷惑をかけない失敗ならば、敢えてその失敗を周りのみんなと共有して、一緒に涙が出る程の笑えたらそれはそれでありだと思う。

私の高校時代は、勉強をした記憶はなく、いつもアルバイトと遊びに精を出していた。高校卒業後も、長い間アルバイトと遊びに精をだしていた。そんな生活をしていたから、私はいつもお気楽で、アレコレと沢山の失敗を家族や友人に沢山の失敗談を提供し、笑いを取ってきたのである。

というわけで私は、家族から水戸黄門の「うっかりハチベイ」の名を与えられたのだ。

水戸黄門に登場するお供のドジでうっかり者なハチベイは、お調子者でだいたい問題解決後の最後のシーンで何かやらかし、周りを和やかに笑わせる。しかし、なぜ「うっかりハチベイ」なのかと言うと、「こいつはうっかりだ」が口癖だかららしい。

こういう訳で、家族に対し「ついうっかり」と、言い訳をしていたら、いつの間にか家族の間で私は「うっかりハチベイ」の称号を与えられ、「出たよ。ハチベイ。」という反応を得るようになってしまったのである。

ギスギスした世の中に笑いを

ハラスメントとか、コンプライアンスとかで現代社会はなんだか生き詰る感を出しているなと私は感じるようになった。昭和の時代には今では考えられないような悪戯テレビ番組が存在し、中には悪戯された側で激怒する人も居ただろうが、多くは大笑いして受け止める人が多かったように思う。

それを思うと、今も悪戯された側も一緒に大笑いできるような社会だったいいのにと思うのだ。真面目倫理でガチガチに規制するのが本当にいい社会なのだろうか。しかし、悪意のない悪戯でも、受け手が深刻に受け、心の病を患うと一大事だからと言うことであるのなら仕方のないことと諦めるほかない。

しかし私は、自分が「うっかりハチベイ」であることを受け入れても良いと思う。私の失敗を見て笑ってくれる人達と私も一緒に笑う方がいい。別に芸人でもなんでもないが、私はこういう生き方が好きなのだ。誰かに涙を流すほどの笑いを提供できた時は、私も涙を流すほどに一緒に笑うのだ。

白スニーカーとOLスカート

つい先日、私は出勤するのに、オフィススタイルのOLスカートに黒タイツを併せたコーディネートにフラットパンプスを合わせて家を出たと思っていた。しかし、気が付けば田舎の中学生が履くような白いスニーカーなのである。

家から数分の所でそのことに気が付いて、時間に余裕があったから、わざわざ一度家に帰り、正しい靴に履き直したが、相当変なコーディネートで出勤するところだった。このようなことは昔から結構頻繁にある。私は何か考え事をしたまま行動すると、こういうことを常々やらかしてしまうのだ。

靴下ならぬ靴の穴

週末に母親が東京に遊びに来て、家族でランチをしようと新宿に集合した。週末の新宿は、いつものことだが相当な人出である。私は待ち合わせの場所へと、新宿の街を一人小走りで移動していたのだが、その時に思いっきりブーツのつま先を段差のある石畳風の地面にぶつけて躓いてしまった。

上手く体制を取って転ばずに済み、つま先部分もしっかり作られたブーツだったので足の指を痛める事もなかったが、気を取り直して先を急ごうと足を運ぶと何やら凄く違和感がある。

よく見てみると、つま先を強打してしたイタリアスタイルの底を革で仕上げたブーツのソールが、ぷら~んとぶら下がり、つま先から土踏まずのあたりまでアッパー部分から完全に剝がれてしまっているのである。

そろそろと静かに歩こうにも盛大に剥がれてしまったソールがくっついた靴では本当に歩きづらい。それに、そのソールを引っかけてしまおうもんならソールが大破すること間違いなしなのだ。

笑える靴の応急処置

待ち合わせの場所まであと数分と言う場所まで来ているのに、靴の調子が悪すぎて、どうにも先に進めない。近くの交番か、コンビニを見つけてガムテープを入手しようと思ったが、そこまでの移動もままならない。仕方ないので私は立ち止まり、その場でアレコレ考えた。

そして私は、財布に粘着性の高い絆創膏を入れていたことを思い出したのである。大勢の人が行き交う新宿駅の周辺の歩道の端で、私はつま先からソールへに1個の絆創膏を縦に貼り、ソールの剥がれたブーツに応急処置を施した。

ソールが薄い革加工だったことと、アッパーがスウェードだったこと、そして絆創膏が粘着性の高いテープだったことが功を奏し、私のブーツは瞬時に機能性を取り戻した。しかし、どう見てもブーツの親指にかかる絆創膏は、まるで靴下に穴が開いて足の親指が飛び出たかのような見た目なのだ。

絆創膏が絶好調にマットな肌色で、足元が目に入ると、薄いネイビーカラーにブーツに貼られた絆創膏がやけに目立つ。

盛大な笑いを家族に提供

応急処置をして待ち合わせ場所へ急いだ私は、待ち合わせ場所にいた家族にことのいきさつを伝え足元を披露した。すると、私の絆創膏を貼ったブーツを目にした家族は、それから5分程話が出来ないほど涙を流して笑っていた。

そこまで豪快に笑われて、改めて私もやっと自分の足元が如何にヘンテコであるかと言うことにやっと気づいて、私も一緒に涙が出る程笑ってしまった。

その日は皆で新宿の繁華街でランチをし、ショッピングを楽しんだわけだが、その間私はずっとその「穴の開いた靴から足の親指が出た状態」の見た目で通してしまった。その間、家族は私の足元を見る度に笑い、荷物を持つ手の力が抜けると私にクレームを言っていた。

こんなふうに面白ろ可笑しいネタが家族の思い出となって残るなら、私は喜んでこれからも「うっかりハチベイ」で居ようと思うのである。

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